「ホイッスルピッグ」のラインナップ
「ホイッスルピッグ」のスタンダードである以下のラインナップを、ジェフ・コザック氏のプレゼンと試飲した感想を交えて紹介します。
- ホイッスルピッグ 10年 スモールバッチ・ライ
- ホイッスルピッグ 12年 オールドワールド・ライ
- ホイッスルピッグ 15年 エステートオーク・ライ
ホイッスルピッグ 10年 スモールバッチ・ライ
「ホイッスルピッグの10年ものは、ライ麦が100%近くの配合率で、熟成年数は10年。50度のアルコール度数です。ライ麦由来のスパイス、オレンジ、アニス、バタースコッチの香りもいたしますし、ハイボールには最適です。」とコザック氏。
▼レビュー
ストレートで飲むと最初に強いアルコールの刺激を感じますが、すぐに穀物の香りが口の中に広がります。
刺激があるので、ロックのほうがじっくり味わえるかもしれません。
スパイシーさと少しの酸味も感じました。ハイボールで飲むと、スパイシーさが強調されます。
アルコール度数が高いので風味はまったく損なわれず、スモールバッチらしい個性のあるハイボールが味わえます。
ホイッスルピッグ 12年 オールドワールド・ライ
12年ものの原酒を、「ソーテルヌワイン」「マディラ酒ワイン」「ポートワイン」の3種類のヨーロッパのワイン樽で仕上げた「ホイッスルピッグ」です。
▼レビュー
ストレートで飲むと、ワイン樽由来の甘い香りがしっかり感じられます。
10年ものよりもライ麦のスパイシーさがまろやかになっていて、甘みも増していました。
ハイボールはあまりおすすめではないそうなので、ストレートのみを試飲しました。
ストレートやロックで楽しめる、品のよいライ・ウイスキーです。
ホイッスルピッグ 15年 エステートオーク・ライ
コザック氏によると、「ホイッスルピッグ15年ものは、本当に他にない唯一無二のものです。15年もののストレートライ・ウイスキーを追熟をするわけですけれども、追加熟成の樽は、私たちホイッスルピッグの保有している森で伐採したオークで作られています。」とのこと。
香りについては、「葉巻、たばこ、豊かなスパイス、そして革、レザーのような香りがあります」と教えてくれました。
▼レビュー
こちらもストレートで飲むと、15年ものならではの濃厚さと熟成感を感じます。
スモーキーな香りはしますが口に含むと甘みがあり、複雑な味わい。
口当たりは非常になめらかで、ストレートでゆっくり楽しみたいと感じるライ・ウイスキーでした。