「ホイッスルピッグ」は、アメリカのライ・ウイスキーブランドです。
2023年6月、「ホイッスルピッグ」のプレミアムライン「ザ・ボスホッグ」シリーズが日本に初上陸し、「ホイッスルピッグ ザ・ボスホッグ VIII -ラプラプ・パシフィック-」が発売されます。
発売に先立ち、2023年4月に西麻布の「Nyx at THE WALL」にて試飲会が行われました。
当記事では、試飲会にて「ホイッスルピッグ」を試飲したレビュー、「ホイッスルピッグ」CEOのジェフ・コザック氏によるプレゼンの様子を紹介します。
ブランド誕生の歴史や名前の由来なども紹介しますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
ジェフ・コザック氏による「ホイッスルピッグ」のプレゼン
試飲会では、「ホイッスルピッグ」CEOのジェフ・コザック氏がブランドについて紹介してくれました。
話を伺った中から、以下の3点について紹介します。
- 初代マスターディスティラー、デイブ・ピッカレル
- 「ホイッスルピッグ」のデザイン
- 「ホイッスルピッグ」の名前の由来
初代マスターディスティラー、デイブ・ピッカレル
「ホイッスルピッグ」の初代マスターディスティラーは、デイブ・ピッカレル氏です。
デイブ・ピッカレル氏は、もともと「メーカーズマーク」で小麦ウイスキーを造っていましたが、ときどき秘密でライ麦を原料としたウイスキーも造っていたそう。
「メーカーズマーク」退社後はケンタッキー州から遠く離れたバーモント州に移り、そこをウイスキー造りの拠点としました。
拠点としたのはバーモント州ショアハムの農場で、デイブ・ピッカレル氏はまずライ麦を植えるところから製造をスタートさせたそうです。
彼がライ麦にこれほど拘ったのは、以下の二つが理由です。
- アメリカの最初のウイスキーがライ・ウイスキーだった
- 当時のアメリカでカクテルが流行りはじめた
ライ・ウイスキーのカクテルには、サゼラックやマンハッタンがあります。
カクテルの流行といった追い風も手伝い、デイブ・ピッカレル氏のライ・ウイスキーはプレミアム化に成功します。
「ホイッスルピッグ」のデザイン
「ホイッスルピッグ」のCEOのジェフ・コザック氏は、ボトルのデザインについて話してくれました。
いわく、「マーケティングのスペシャリストは、ラベルを見れば『間違ったことをたくさんやっているね』と言うでしょう。文字のフォント、文字数が多すぎる、 ボトルは棚に収まらない形。そしてラベルには変なブタがいる。」とコザック氏。
しかし、マーケティングのプロには間違いに見えても、ウイスキーを扱うバーテンダーには「これはいい」と思われたそうです。
また、名前について「『ホイッスルピッグ』の名前は、1回言ったら頭から離れない。ホイッスルピッグ、ホイッスルピッグと言うと、それがずっと頭の中にあるというわけです。」と、いかにインパクトがあるかをアピールされました。
「ホイッスルピッグ」の名前の由来
拠点であるバーモント州の農場では、羊やヤギ、豚を飼っていました。
その中にモーティマーという豚がいて、モーティマーはお昼寝をするときにグーグーといびきをかくそうです。
モーティマーがホイッスル、つまり笛を鳴らしたような音でいびきをかくので、そこから「ホイッスルピッグ」という名前が生まれました。