外為どっとコム トゥデイ
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主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年5月15日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼12日(金)の為替相場
(1):英GDP 2期連続で小幅成長
(2):ピルMPC委員「まだ行うべきことが残っている」
(3):米期待インフレ率予想を上回る

▼12日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:136円絡みの攻防が焦点/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

12日(金)の為替相場

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期間:12日(金)午前6時10分~13日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):英GDP 2期連続で小幅成長

英1-3月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比+0.1%と予想通りだった。10-12月期も+0.1%で2四半期連続の小幅なプラス成長となった。このほか、英3月鉱工業生産は前月比+0.7%(予想+0.1%、前回-0.1%)、同貿易収支は163.56億ポンドの赤字(予想175.00億ポンドの赤字)だった。

(2):ピルMPC委員「まだ行うべきことが残っている」

英中銀(BOE)の金融政策委員会(MPC)メンバーでチーフエコノミストのピル氏は、「インフレ見通しの望ましいパターンを示す証拠が出ている」としてインフレが低下に向かうとの見通しに自信を示した。もっとも、過去の傾向とは異なる形で進展が妨げられる可能性があるとして「中銀にはまだ行うべきことが残っている」との見解も示した。

(3):米期待インフレ率予想を上回る

米5月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は57.7と市場予想(63.0)を下回った。ただ、消費者の期待インフレ率に関する調査で1年先の見通しが4.5%、5年先が3.2%となり、いずれも予想(4.4%、2.9%)を上回ったため米長期金利が上昇。なお、5年先の期待インフレ率3.2%は2011年以来の高水準となった。

12日(金)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:136円絡みの攻防が焦点

12日のドル/円は135円台後半へと上昇。米5月ミシガン大消費者期待インフレ率が予想を上回ったことから米長期金利が上昇する中、NY市場でドル買いが強まった。インフレ期待の高止まりを受けて米連邦準備制度理事会(FRB)が6月利上げを見送るとの観測が後退すると、今月3日以来の高値となる135.75円前後まで上伸した。この上昇により、日足一目均衡表の基準線、20日移動平均線など134円台後半にあった上値抵抗を上抜け。一気に135.60円台の日足一目均衡表の転換線も突破したことで日足チャート上では137.00円台の200日移動平均線が次の上値ポイントとして視野に入ってきた。

本日は5・10日につき、実需のドル買いニーズなどにも支えられて136円台への続伸が期待できよう。ただし、米債務上限問題を巡る不透明感が目先的にドルの上値を抑えるとの見方も少なくない。136円絡みの攻防が本日の焦点となりそうだ。

注目の経済指標:米NY連銀製造業景気指数

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注目のイベント:米要人発言

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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