外為どっとコム トゥデイ
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主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年6月12日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼9日(金)の為替相場
(1):植田日銀総裁「バランスの良い政策運営に努めたい」
(2):中国CPI 前月からは加速
(3):カナダ雇用統計は軟調

▼9日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:動意は限られる公算/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

9日(金)の為替相場

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期間:9日(金)午前6時10分~10日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):植田日銀総裁「バランスの良い政策運営に努めたい」

植田日銀総裁は衆院財務金融委員会で「政策の効果・副作用双方に目配りしてバランスの良い政策運営に努めたい」と表明。「2%物価目標の持続的・安定的な実現にはまだ少し間がある」として「粘り強く金融緩和を継続する」と述べた。また、7月に公表する経済・物価情勢の展望(展望リポート)に向けて「さまざまなデータや情報を丹念に精査していきたい」と語った。

(2):中国CPI 前月からは加速

中国5月消費者物価指数(CPI)は前年比+0.2%で予想と一致。2年ぶりの低い伸びだった前月の+0.1%からは伸びが加速した。一方、中国5月生産者物価指数(PPI)は前年比-4.6%と予想(-4.3%)を下回り、前月の-3.6%から一段と低下した。その後、中国人民銀行の易綱総裁は「CPIは下半期までに徐々に上昇すると予想され、12月までには1%を超えてくるだろう」との見解を示した。

(3):カナダ雇用統計は軟調

カナダ5月雇用統計が予想を下回るとカナダ中銀の利上げ期待がやや後退しカナダドルが下落。ドル/円やユーロ/円などはカナダドル/円の下落につれて一時弱含んだ。ただ、その後は米国株が上昇したためドル/円やクロス円も持ち直した。

9日(金)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:動意は限られる公算

9日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合を翌週に控える中、ドル買い・円売りがやや優勢だった。138円台後半では下値が堅かったが、140円に近付くと戻り売りが優勢で139円台後半では伸び悩んだ。
13-14日のFOMCでは利上げ休止が見込まれるものの、声明で次回以降の追加利上げに含みを残すなどタカ派スタンスは維持するとの見方が多い。日銀は15-16日の会合で金融緩和政策の現状維持を決める公算が大きいが、物価見通しの改定に合わせて次回7月会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の修正に動くとの観測がくすぶっている。明日13日には米5月消費者物価指数(CPI)の発表も予定されている。
本日はめぼしい材料がない上に明日以降に重要イベントを多数控えていることから、市場の動意は限られる公算が大きい。ドル/円も139円台を中心とするもみ合い商状が続きそうだ。

注目の経済指標:特になし

特になし

注目のイベント:米債入札

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※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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