外為どっとコム トゥデイ
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主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年6月13日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼12日(月)の為替相場
(1):本邦企業物価5カ月連続鈍化
(2):ポンド/円約7年半ぶり高値

▼12日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:大幅に上伸する公算は小さい/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

12日(月)の為替相場

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期間:12日(月)午前7時00分~13日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):本邦企業物価5カ月連続鈍化

日本5月企業物価指数は前年比+5.1%と予想(+5.6%)を下回り、前月(+5.9%)から伸びが鈍化した。原材料費や物流費の上昇で高めの伸びは続いているが、伸び率は今年に入り5カ月連続で鈍化した。

(2):ポンド/円約7年半ぶり高値

ポンド/円は175.76円前後まで上昇して2016年1月以来の高値を付けた。英中銀(BOE)のハスケル金融政策委員会(MPC)委員が「私見ではインフレの勢いが増すリスクに引き続き寄り添うことが重要であり、このため、複数回の追加利上げの可能性を排除することはできない」と発言したことが伝えられた。その後、マンMPC委員も「金融引き締めサイクルの終了を伝えるのは困難であり、インフレ抑制に向けた措置を犠牲にしてまでこれに傾倒すべきでない」との認識を示した。

12日(月)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:大幅に上伸する公算は小さい

昨日のドル/円は139円台で強もち合いの展開。新規の手掛かり材料を欠く中、139.06円前後で下げ渋った一方、139.76円前後では伸び悩むなどレンジ内での動きが続いた。終値は前日比0.2%高の139.60円前後だった。
本日は米5月消費者物価指数(CPI)に注目が集まっている。市場では資源安などを背景に前年比+4.1%への鈍化が予想されている(前月:+4.9%)。米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比+5.2%への鈍化が見込まれているが、より小幅な鈍化となる見通しだ(前月:+5.5%)。市場は、FRBが今日から明日にかけて開催する連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げを見送るが、次回7月FOMCでは25bpの利上げを行うとの見方に傾いている。米5月CPIを受けて、そうした市場の思惑に変化があればドル/円は大きく動く公算が大きい。コアCPIが予想を上回る伸びとなれば140円台を回復しそうだ。
上値ポイントは今月高値の140.45円前後と今年高値の140.93円前後と見られる。反対にコアCPIの伸びが予想以上に鈍化すれば138円台に差し込む可能性もある。今月安値の138.39円前後が下値ポイントだろう。

注目の経済指標:米5月CPI

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注目のイベント:BOE総裁講演

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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