◉バフェット流ETF① Market Vectors Wide Moat (MOAT)

「侵入できない「堀」で守られた経済上の城を探している」と言ったウォーレンバフェット氏のおかげで、「経済的な堀(economic moat)」という言葉が有名になりました。簡単に言うと、「堀」とは独自の競争優位性で、これがあることで同じ業界の他社を長い時間かけて凌ぐことができるのです。

そして、MOATのおかげで投資家はそうした可能性を有する企業への分散型投資が可能となります。昨年4月に始まったMOATは、最も安価で幅広い堀をもつ20の企業が、同等のエクスポージャーで含まれています。
また、そのほとんどは、各業界において持続的な競争優位性を有する大企業です。

今年の利益率は10.76%で、SPY(米国のS&P指数に連動するETF)の14.37%と比べても、市場全般で遅れを取っています。また、MOATの年経費は49ベーシスポイントです。
しかし、長期的にはインデックス型戦略が上手くいっており、2012年7月までの5年間で、MOATのインデックスは配当込みで年率7.4%、対するS&Pインデックスの総利回りは配当込みで1.1%でした。

Market Vectors Wide Moat (MOAT)

◉バフェット流ETF② Consumer Staples Select Sector SPDR (XLP)

バフェット氏は、Coca-Cola, Wal-Mart、P&Gなどの生活必需品を製造している企業に強い関心を持っており、バークシャーの最大持ち株に含まれています。そして、XLPはバフェット氏好みの生活必需品銘柄を組み入れた、優れたオプションです。

XLPは最大の投資先であるP&Gに資産の13%以上を、同じく第2番目、第4番目の投資先であるコカコーラ、ウォルマートにそれぞれ10%、8%以上を投資しています。大きな投資先のほとんどは高品質の大企業で、持続可能な競争優位性を持ち、誰もが名前を知っている企業です。

XLPは1998年12月に始まり、これまでに74億ドルの資産を集めました。年経費は年間18ベーシスポイントと低く、2.64%の魅力的な利回りを達成しています。

Consumer Staples Select Sector SPDR (XLP)

◉バフェット流ETF③ Financial Select Sector SPDR (XLF)

XLFを保有すると、エクスポージャー8.6%で当ファンドの最大持ち株会社であるバフェット氏のバークシャー・ハサウェイの一部、およびバークシャーの「4大」投資先(Wells Fargo (WFC)およびAmerican Expressなど)を含む、バフェット氏好みの株式の一部を獲得できます。

まずXLFは、資産の約8%をWFCに、3%をAmerican Expressに投資しています。
また、Wells Fargoはバフェット氏がひいきにしている銀行で、バフェット氏は数回に渡って銀行側と話し、所有株式を今後増加する可能性を示唆しています。

XLFは、120億ドル超の資産を有し、金融株式ETFで最大級、取引高も高く最も流動性が高い商品です。さらに、年経費も18ベーシスポイントと最安値で、現在の利回りは1.6%です。

Financial Select Sector SPDR (XLF)

以上、バフェット氏の投資哲学と哲学を実践できるETFのまとめを紹介しました。
今後も海外のメディアなどの優良な記事の情報などもお届けしたいと思います。参考になれば幸いです。

>>ETFはまさに個人投資家向けの金融商品!!口座開設はどこの証券会社がよい??

BY TOMB

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