メキシコペソ見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「無双。11週連続陽線となるか、年初来23.81%高。昨年は19.79%高」メキシコペソ見通し

予想レンジ 8.0-8.5

 (ポイント)
*ペソ円8.34。約8年振りの高値
*政策金利11.25%で据え置き
*6月前半消費者物価は低下
*台湾TSMCもニアショアリング
*最近の経済指標もまずまず
*フィッチ格付け据え置き(低いのでは?)
*11週連続陽線に挑む
*中銀総裁がペソの強さを語った(先週号)
*米墨金利差維持で上昇
*大統領選は2024年6月
*世銀、OECDが成長見通し上方修正
*株価指数は年初来10.52%高
*政府のインフレ率見通しはを2023年は3.2%から5.0%へ引き上げ

(ペソ円8.34。約8年振りの高値)
 10週連続週足陽線を先週達成、6月22日には2014年12月9日以来、約8年振りの高値の8.34円をつけた。週足陽線は今週11週目に挑む。
年初来では対円で23.81%高、対ドルで11.86%高と独歩高。
株価指数は年初来10.52%高で上昇一服 。
10年国債は8.97%と9%を割り込む。

(政策金利11.25%で据え置き)
 既に中銀が年内、政策金利を11.25%に維持すると示唆していた通り、昨日は全員一致で据え置いた。据え置きは2会合連続。インフレは低下傾向だが目標の3%をなお上回る中、中銀は金利を長期に現行水準に維持する姿勢を示した。

中銀は声明で「総合インフレ率の目標に向けた秩序ある持続的な収束を達成するためには、政策金利を現行水準に長期間維持する必要がある」とした。
  中銀は、インフレ率は24年4Qに目標を達成すると予想。「インフレ見通しは予測期間を通して複雑かつ不確実な動きを示し、リスクは上向きに傾いている」とし、今年終盤のインフレ見通しをわずかに下方修正するにとどめた。

 バナメックスは20日のリポートで23年末時点の政策金利は11%になるという見通しを示した。

(6月前半消費者物価は低下)
6月前半の消費者物価は前年同期比5.18%上昇と、2021年3月以来の水準に鈍化した。前回は6%。ただ、中銀が目標とする3%の上下1%ポイントはなお上回っている。 農畜産物とエネルギー価格を除くコアインフレ率は6.91%で前回の7.45%を下回った。

(台湾TSMCもニアショアリングに参加か)
 需給面での強さは変わらない。郷里送金(外国からメキシコへ送金)と中国リスク軽減の為の米国へのニアショアリングの役割を果たすメキシコへの投資も堅調だ。
 メキシコ経済省は、台湾の半導体メーカー20社のグループが投資の可能性を評価するためにメキシコを訪問していると発表した。現在世界供給量の約60%を製造している台湾がこれまで独占してきた業界において、メキシコは「歴史的なチャンス」に直面していると結論づけた。

(鉱工業生産、小売売上もまずまず)
 最近の指標もまずまずだ。4月鉱工業生産は前月比0.4%増と3月の0.9%減を上回った。半導体不足が解消し、新型コロナウイルスの感染が広がる前並みの水準まで回復した。
 4月小売売上も前月比1.5%増で前月の0%を上回った。

テクニカル分析

高値更新の日々、11週連続週足陽線はなるか

 日足、6月22日にまたもや高値更新。ボリバン2σ上限。6月13日-21日の上昇ラインがサポート。5日線、20日線上向き。
週足、10週連続陽線、今週もここまで陽線。ボリバン2σ上限。5週線、20週線上向き。6月5日週-12日週の上昇ラインがサポート。
 月足、ボリバン上位。今年は3月だけ陰線も、その3月も下ヒゲが長かった。5月も陽線。今月もここまで陽線。4月-5月の上昇ラインがサポート。5か月、20か月線上向き。
 年足、22年の長い上ヒゲを上9抜く大陽線。14年-22年の下降ラインを上抜く。21年-22年の上昇ラインがサポート。

メキシコペソ見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

VAMOS MEXICO

フィッチ格付け据え置き

フィッチは6月16日、メキシコの格付けを「BBBマイナス」に据え置いた。アウトルックは「安定的」。財政政策と公共財政の健全性を根拠に挙げた。
フィッチは、メキシコの今年のGDP伸び率は2.5%に鈍化するが、従来想定を上回ると予想。2024年は1.8%になると予想した。米国の景気鈍化でメキシコの輸出需要と海外からの送金が影響を受けるという。
政府債務の対GDP比は、今年が3.5%と昨年の3.3%から低下し、来年は3.2%になる見通しとした。 歳入と歳出はともに、マクロ環境の悪化で23年予算の想定を下回ると予想した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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