南アランド見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「ランド円の快進撃は13日連続陽線で終わる。6月最強通貨は維持」南アランド見通し

「通貨10位、株価14位」
「予想レンジ 南アラン7.4-7.9」

(ポイント)
*ランド円連続陽線は13日で終わった
*6月は依然最強通貨
*インフレはターゲット上限に近づく
*今週は5月卸売物価の発表
*中国、オランダ、デンマークが電力問題で支援
*対米関係修復出来るか
*貿易収支は3か月連続黒字
*今年は0.3%の小幅成長か 電力不足が不透明要因
*ランド急騰の要因はインベストメントバンクの買い推奨
*1Qはリセッションを回避
*難題あり(停電、グレーリスト入り、中国・ロシアへの接近で対米関係悪化)
*IMFは成長見通し引き下げ
*南アの最大貿易相手国は輸出入ともに中国
*インフレ率は23年は5.4%、24年は4.8%と予想(中銀)

(快進撃は13日連続陽線で終わった)
 6月1日から始まった南アランド円の快進撃は13日連続陽線で終わった。1月につけた年初来高値の7.847を超えることは出来なかったが、6月1日の7.017から19日の7.823への上昇は見事であり、先週まで6月月間では最強通貨だ。
 上昇の要因はインベストメントバンクが推奨した割安感であり、ファンダメンタルズではなかった。その中でも1Q・GDPは前期比0.4%増加しリセッションを逃れた。4月景気先行指数も前期比1%低下だったが3月の2.2%低下から改善した。
 
(インフレはターゲット上限に近づいてきた)
 5月消費者物価は前年比6.3%上昇で前月の6.8%、予想の6.5%を下回った。食料と燃料価格の下落により大幅に低下した。コアも5.2%上昇と前月の5.3%を下回った。インフレターゲットは3-6%なので上限に近づいてきた。
 タカ派の中銀も利上げ休止となる可能性も出てきた。それも、先週売られた要因だ。

今週は5月卸売物価の発表がある。予想は前年比6.8%上昇で前月の8.6%から低下、前月比では0.4%低下。
 また2Q消費者信頼感指数の発表もあり予想はマイナス27で1Qのマイナス23から悪化する。5月貿易収支は66億ランドの黒字予想で、3か月連続の黒字となる。

(中国、オランダ、デンマークが電力問題で支援)
 電力問題では中国が太陽光パネル設置で、オランダ、デンマークは水素発電で支援する。
グリーン水素プロジェクトを促進するため、オランダ、デンマークの支援を受けて新たな180億ランドの基金を設立した。

(対米関係修復できるか)
パテル貿易・産業・競争大臣は、南アが米国市場に優先的にアクセスできるようにするため、7月に米国を訪問する予定である。パテル氏は、免税を含む現在の通商協定が2024年に期限切れとなる中、南アがアフリカ成長機会法(アゴア)の適用資格を維持することを保証するために、キャサリン・タイ通商代表部と会談する可能性が高い。南アが除外されるのではないかとの懸念がある。ロシアへの武器輸出問題で、この協定は破棄される可能性があるからだ。

テクニカル分析(ランド/円)

連続陽線は13日でストップし反落

 日足、連続陽線は13でストップ。反落中。6月22日-23日の下降ラインが上値抵抗。6月13日-23日の上昇ラインがサポート。5日線下向く、20日線上向き。
 週足、3σ下限から上限へ急騰後、反落しボリバン内へ戻る。6月12日週-19日週の上昇ラインがサポート。22年11月28日週-6月19日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向く。
 月足、ボリバン2σから反発。雲の上に出る。5月-6月の上昇ラインがサポート。22年9月-11月の下降ラインが上値抵抗5か月線、20か月線は上向く。
 年足、21年、22年は短い陽線。23年は6月に陽転、陰転を繰り返す。20年-22年の上昇ラインがサポート。08年-22年の下降ラインが上値抵抗。

南アランド見通し
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喜望峰

南ア経済、今年は0.3%の小幅成長か 電力不足が不透明要因

 ロイター調査によると、南ア経済は2Qに浅いマイナス成長となるが、その後の2四半期はプラス成長を遂げて景気後退は回避できそうだ。通年では0.3%の小幅な成長が想定されている。ただ電力不足が経済成長の予想を巡る大きな不透明要因。
成長率は昨年の実績が2.0%。今年の予想は下限がマイナス0.8%、上限がプラス0.9%。
電力問題は、太陽光発電の部品メーカーや電気工業などの分野が経済の一部を刺激し、電力供給停止の影響を和らげる原動力になっているとの見方もある。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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