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カードローンのデメリット3選!失敗しないために知っておくべき注意点を解説

カードローンを使う前に!失敗しないために知りたいデメリット

カードローンを使ってみたいと思うものの、初めて使うときは不安なことが多いのではないでしょうか。金利はどんな仕組みになっているのか、月々の返済ができないときはどうしたらいいのか、ちゃんと返済できなかったらどうなってしまうのか……。この記事では、初めてカードローンを使う前に知っておきたいデメリットを紹介します。他のカードローンも気になる方はおすすめのカードローンをチェックしてみてください。

カードローンのデメリット3選

まずは、カードローンにどのようなデメリットがあるのかを見ていきましょう。

カードローンのデメリット

  • 初期の金利は最大の可能性が高い
  • 返済が長期化して金利が高額になる可能性
  • 他のローンを組む際の審査に影響する

初期の金利は最大の可能性が高い

カードローンの金利は、基本的に契約した利用限度額によって決まります。例えば、利用限度額が200万円の人と100万円の人が同じ50万円を借りた場合、100万円の人のほうが金利が高くなるのです。金利の面で言えば、限度額を高く設定したほうが安い金利で借りることができます。

返済が長期化して金利が高額になる可能性

カードローンは、利用限度額の範囲内で何度でも借りることができ、毎月定額で返済ができます。しかしフリーローンや自動車ローンなどは、返済期間が決まっていないため、追加で借り入れをすると返済期間が長期化することになるので注意が必要です。

他のローンを組む際の審査に影響

カードローンは、全額を利用しているかどうかに限らず「契約した利用限度額」が審査の評価額となります。利用限度額100万円のカードローンを契約している場合、1円も利用していなくても、住宅ローンや自動車ローンなどの審査に通らない可能性があるので注意しましょう。

カードローンの種類によってデメリットは異なる

カードローンは、大きく分けて「消費者金融カードローン」と「銀行カードローン」の2種類に分かれます。それぞれのデメリットを紹介する前に、特徴について紹介しましょう。

カードローンの種類

  • 消費者金融カードローン
  • 銀行カードローン

・消費者金融カードローン

銀行カードローンに比べて、金利が高い場合が多いです。一方、初めて利用するときには無利息期間が設けられている場合があります。審査が早く、緊急性のある申し込みにも対応可能なので、借り入れを急ぐ場合は、消費者金融カードローンを選ぶことをおすすめします。

専門家のコメント

銀行カードローン

銀行の取扱商品ということで、安心感があります。消費者金融カードローンと比べて、低金利なカードローンの種類が豊富です。金利が低いこともあって、審査に時間がかかる場合や厳しくなる傾向にあります。利息を節約したい人は、銀行カードローンを選ぶとよいでしょう。

専門家のコメント

銀行カードローンのデメリット

銀行カードローンの大きなデメリットとしては、即日融資に対応していないことです。銀行は金利が低いこともあって審査が厳しく、審査の一環として、反社チェック(申込者が反社会的勢力でないことの確認)を行います。反社チェックに時間がかかることもあり、銀行カードローンの審査回答は最短でも翌営日となっています。

また、銀行カードローンを利用するためには、その銀行の口座を持っている必要がある場合が多いのも特徴です。口座開設に1~2週間かかることもあり、急ぎの借り入れには向いていません。例外として、「三井住友銀行カードローン」と「三菱UFJ銀行バンクイック」は、口座なしで利用が可能です。

消費者金融カードローンのデメリット

消費者金融カードローンのメリットは、審査が早く、即日融資に対応しているカードローンが多いことです。すぐにでもお金を借りたいというときには、消費者金融カードローンの利用が便利です。ただし、即日融資は金融機関の営業時間内でなければ行えないため、申し込みの時間が遅い場合は借り入れが翌日になる点には注意しましょう。

消費者金融カードローンの場合、ほかにも無利息サービスや即日融資、申込時の利便性など、会社ごとにさまざまなメリットがあります。一方、 全体的に金利が高い傾向にあるというデメリットもあります。その結果、借入額が大きいと、最終的な支払利息額が大きくなる可能性が高くなります。ただし、実際は利用限度額やカードローン会社で異なるため、銀行カードローンより低い利率で利用できる場合もあるので事前のリサーチは重要です。

ちなみに、貸金業法にある「総量規制」の対象となる消費者金融カードローンでは、総量規制を超えた借り入れはできません。そのため、利用者は収入の3分の1までに借入金が制限されます。申し込みの時点で他社から収入の3分の1の額を借り入れしていると、限度額が引き下げられるか審査に落ちる可能性があります。

こんな人はカードローンを利用する際に注意!

カードローンは、審査さえ通れば誰でも気軽に利用できます。しかし「お金を借りる」という行為であることに変わりはないため、一定の緊張感を保って利用しなければいけません。特にお金にルーズな人、返済計画や返済日の把握が苦手な人、すでに他社で多額の借り入れを行っている人は注意が必要です。

他社ですでに借り入れを行っている場合、月々の返済金額が高くなって債務遅滞に陥る可能性があります。しっかりと把握できないタイプの人は特に注意が必要です。自分の返済能力を把握したうえで利用するようにしましょう。

お金にルーズな人は、利便性のよいカードローンを使うことがクセになってしまいがちです。お金を借りているという緊張感を意識して、カードローンを申し込みましょう。

カードローンの利用で信用情報に傷がつくのか

カードローンを利用するうえで、よくある質問の一つに「信用情報に傷がつくのでは?」というものがあります。実際、カードローンを利用しただけでは、信用情報に傷がつくことはありません。

信用情報に傷がつくのは、返済が遅延したような場合です。完済・解約も含め、信用情報にはすべての取引き履歴が記載されますが、契約したとおりに返済していれば借りただけで傷がつくということはありません。

信用情報が更新されるタイミングは信用情報機関によって異なるため、いつ反映されるのかは断言できませんが、最新の状態にするのが望ましいとされています。できる限り遅延を避け、遅延しそうになったときには事前に金融機関に連絡しておくことが大切です。

デメリットを抑えて賢く利用するコツ

デメリットがあるからとはいえ、どうしても必要があるのならカードローンの利用を避けるわけにもいきません。デメリットをしっかりと把握しつつ、カードローンを賢く利用するための知識が求められます。

カードローンは金利が高いことがデメリットではありますが、利用の仕方次第ではデメリットを最小限に抑えるコツがあります。カードローンには、借りられる金額(借入可能金額)が多くなるほど金利が安くなるという特徴があります。審査次第にはなりますが、借りられる最大限の金額までの借入可能金額を設定するのもひとつの手です。

返済の途中で余裕が出てきたら繰り上げ返済などで、なるべく支払う利息を減らす努力をしましょう。他社で有利な金利の商品があれば、よりお得なほうに借り換えを検討することも大切です。

ローンカードを持っていないデメリットとは

ローンカードを持っていない場合、急に現金が必要になったときに困ることがあります。ローンカードを持っていれば、「何日までにどうしてもまとまったお金が必要」という場合に、すぐに借り入れができて便利です。使う予定がなくても、もしものときのために1枚は持っておくと安心です。

急に現金が必要になったときにローンカードを持っていなくても、銀行の融資やクレジットカードのキャッシング枠を利用する方法があります。しかし銀行の融資を受ける際の審査基準はとても厳しく、まとまった金額でないと利用できないうえ、審査日数もかかります。

クレジットカードのキャッシング枠を利用する場合は、ショッピング枠の返済と一本化できないというデメリットがあります。同じ月にショッピングとキャッシングを利用すると、支払い月の負担が大きくなるので注意が必要です。

困ったときにあると便利なカードローン

通常のローンの場合、住宅ローンやマイカーローンなど使い道が決まっているものがほとんどとなっています。しかし、カードローンの場合、使い道が自由なのはもちろん、必要なときにいつでも借り入れできるという点が特徴です。そのため、生活費や旅行費などに充てることもできます。

ATMで簡単にお金を引き出すことができるため、審査に通ればいつでも急な出費に対応できます。カードローンは種類が豊富なので、それぞれの特徴をチェックして、自分に合ったカードローンを吟味しましょう。自分にメリットの大きいカードローンを利用して、万が一のために備えておくこともおすすめです。

カードローンを申し込むときの注意点

カードローンを申し込むときに注意するべきポイントをご紹介します。

カードローンを申し込む時に注意すること

  • 適切な利用限度額を選ぶ
  • 勤続年数の長さは重視される
  • 複数社に同時に申し込みをしない

・適切な利用限度額を選ぶ

カードローンは、利用限度額を高く設定したほうが金利は低くなる一方、審査も厳しくなります。また法律で年収に対する貸付額の範囲が定められる「総量規制」にも注意が必要です。年収や毎月の平均的な支出額なども踏まえて、無理なく返済できる限度額で申し込みましょう。

・勤続年数の長さ

審査で特に重視されるポイントとして、「安定した収入があること」があります。就職や転職してすぐのタイミングの場合、カードローンを申し込んでも「安定収入」の有無を確認できないため、審査に通らないことがあります。

・複数社に同時に申し込みをしない

複数のカードローンについて、申し込み前に比較するのはよいことです。しかし、申し込みについてはしっかりと絞り込んでから行うことが大切です。その理由は、信用情報には「カードローンの申し込み」も登録されているからです。同時期に複数社に申し込むと、「お金に困っているのでは」「貸し倒れリスクが高そう」と判断されてしまう可能性があります。

これらの点に注意して、自分に合った便利なカードローンを見つけましょう。

専門家コメント及びに記事の監修

新井智美
新井智美
CFP(R)認定者・一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)・DC(確定拠出年金)プランナー・住宅ローンアドバイザー・証券外務員。個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)の他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師を行う傍ら、これまでに1,000件以上の執筆・監修業務を手掛けている。
公式サイト:https://marron-financial.com/

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