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【初心者向け・予算別】株式投資の始め方|基礎知識や流れを解説

株式投資を始めたくても、「始め方がわからない」「難しそう」「リスクが高そう」と悩んでいる人は少なくありません。しかし、基本を押さえれば、株式投資は誰でも簡単に始めることができます。

少額からできる株式投資や勝率が高いとされている投資手法など、さまざまな投資スタイルがあるので、予算や目的に合わせて選んで始めてみるとよいでしょう。

株式投資の基礎知識

(画像=PIXTA)

投資で成功したいと考えるのであれば、基礎知識をおろそかにしないことが大切です。最初に、株式投資の基礎知識をおさらいしましょう。

株式投資とは?

株式投資とは、企業の株式を保有して株主になり、企業の成長にあわせて利益を得る投資方法です。

まず、企業が株式と呼ばれる証券を発行します。次に、投資家が株式を購入します。株式を購入した投資家は株主となり、企業の成長とともに配当金や売却益といった利益を狙うことができます。

企業からすると、株式の発行によって、事業運営に必要な資金を投資家から調達できます。投資家からすると、将来が期待できる企業の株式を購入することで、さまざまなメリットを享受できます。このように、株式投資は、投資家と企業の双方にメリットをもたらす社会の仕組みなのです。

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株式投資で得られる3つの利益

株式投資で投資家が得られる利益は3つあります。どの利益に重点を置くかは、自分の投資スタイルにもかかわってくるため、しっかり押さえておきましょう。

1つ目はインカムゲイン(配当益)です。投資においてインカムゲインとは、資産を保有しているだけで得られる利益のことです。株式投資では、株式を保有していれば、企業から配当金を得られます。配当金の有無は、企業の業績や経営方針に影響され、一般的に業績がよければ配当金も多く受け取れます。

2つ目はキャピタルゲイン(値上がり益)です。キャピタルゲインとは、資産を売却することで得られる売却益のことです。例えば、株式10万円を購入したあと、株価が上がって12万円になったときに売却したとします。すると2万円の売却益を得られます(※税金は考えないとします)。これが株式投資のキャピタルゲインです。

3つ目は株主優待です。株主優待とは、簡単に言えば、企業から株主へのプレゼントのことです。資金調達に協力してくれたお礼と広告宣伝を兼ねて、企業は株主にお得な割引券を発行したり、商品を無償で提供したりします。株主優待にはさまざまな種類があり、株主優待を目的に投資する投資家も少なくありません。

株式投資の前に考えたいポイント

株式投資を始める前に、まずは投資スタイル・投資期間・予算を考える必要があります。

投資スタイルとは「リスクを抑えて投資する」「ハイリスクでも大きなリターンを狙う」といった投資の運用方針のことです。リスクとリターンは裏表の関係にあり、リスクが低いとリターンも小さい傾向があり、リスクが高いとリターンも大きい傾向があります。

大きなリターンを狙いたくなるものですが、初心者のうちは、リスクを抑えて投資することをおすすめします。投資に慣れてきたら、少しずつリスクの高い商品にもチャレンジしていきましょう。

投資期間には、短期と長期があります。短期投資では、短期間で株式を売買し、キャピタルゲインを狙います。一方、長期投資では、長期間株式を保有し、インカムゲインや株主優待も含めて利益を得ることを狙います。初心者のうちは、3つの利益をバランスよく得られる長期投資が有力な選択肢になるでしょう。

予算は、生活費やいざというときの臨時支出を除いた余裕資金で設定しましょう。株式投資は企業の成長とともにさまざまな利益を得られる優れた投資方法ですが、投資である以上、損をしてしまうリスクもあります。

予想どおりに企業が成長しない可能性や、万一企業が倒産すれば、株式の価値はゼロになります。このようなリスクがあることも踏まえ、余裕資金で株式投資をすることが大切です。

株式投資を始める流れ

株式投資を始めるには、まず証券会社を選び、口座開設する必要があります。口座開設には数週間から1 ヵ月ほど時間がかかることもあるので、早めに手続きしておきましょう。

申し込みはインターネットでできることがほとんどです。氏名や住所などを入力し、マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類をアップロードします。

口座開設が完了したら、銀行口座から証券口座に入金します。入金が反映されたら、いよいよ購入する株式を選び、購入手続きをします。初心者なら、リアルタイムの株価で株式を購入する「成行(なりゆき)注文」が簡単です。

ほかにも、一定の株価になったときに購入する「指値(さしね)注文」など、さまざまな注文方法があります。少しずつ使いこなしていきましょう。

株式を購入したあとは、インカムゲインや株主優待といった利益を享受しながら、株価を見守ります。株価が上がったタイミングで売却すれば、キャピタルゲインも狙えるでしょう。

専業投資家のコメント

少額投資は利益を出せるのか

初めて株式投資をするなら、少額からスタートしたほうが無難でしょう。「まとまったリターンを得るためには、元手は大きいほうがいいだろう」と考えがちですが、初めから成功するとは限りません。まずは少額投資からスタートし、コツコツと利益を積み上げながら、投資感覚を磨いていく必要があります。

元手が大きいと確かにリターンは大きくなりますが、その分、株価が下がったときは資産が大きく目減りしてしまいます。株式を保有したままなら実質的な損失が生じることはありませんが、数十万円、数百万円資産が減ったのを目の当たりにすると、最初のうちは胃が痛くなってしまうものです。

元手10万円なら、仮に10%株価が下落しても、損失は1万円ですみます。しかし、同じ条件でも元手500万円だと、損失は50万円に膨れあがります。少額投資でも利益を出すことは可能なので、無理のない予算を設定し、少額投資からスタートしましょう。

1万円から始められる少額投資「ミニ株」

基本的に日本の株式は、100株単位で購入する必要があります。そのため、有名企業の株式に投資しようと思うと、数十万円から数百万円が最低購入価格というケースも少なくありません。

最近では、10株単位で購入できる株式もあり、「ミニ株(単元未満株)」などと呼びます。ミニ株なら、予算1万円からでも購入できます。

証券会社によって、取り扱っているミニ株は異なります。自分が投資したい銘柄の取り扱いがあるかを確認してから、証券口座を開設しましょう。

10万円で投資可能な「割安株」銘柄はどれ?

株価が本来の価値より割安な状態にある株式を、一般的に「割安株(バリュー株)」と呼びます。予算が10万円ほどなら、割安株を狙って投資しましょう。

割安株かどうかを判断する指標には、株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)があります。PERは同業他社や過去の推移と比較して割安かどうかを判断し、PBRは1倍を切っていれば割安と判断することが一般的です。

とはいえ、初心者のうちから株価指標を読みこなすのは難しいものです。最近では、証券会社が「割安性」「割安度」といった項目を設け、株式を評価していることも多いので、このような情報を参考に株式を選ぶのもいいでしょう。

30万円あれば勝率が高い少額投資「IPO投資」がおすすめ

「IPO(新規公開株)投資」とは、これまで上場していなかった企業が取引所に上場するタイミングで、事前に「株式を買う権利」を買い、上場後に売却して利益を得る投資方法です。上場後の最初の株価である初値が「株式を買う権利」の金額を上回れば、利益が出ます。

新しく上場する企業は、注目度や期待値が高まっています。そのため、IPO投資は一般的な株式投資より勝率が高いといわれています。

ただし、勝率が高いということは、それだけIPO投資を希望する投資家も多く、IPOは抽選方式となっています。申し込みをしても当選しなければ、IPO投資はできません。当選確率は証券会社によって異なるため、IPOに強いかどうかも踏まえて証券会社を選びましょう。

少額投資で注目の証券会社

続いて、初心者におすすめの少額投資ができる証券会社を5社紹介します。

SBI証券

SBI証券は、IPOの取り扱い銘柄数が多いことで有名な大手ネット証券です。抽選に外れたとしても「IPOチャレンジポイント」が貯まり、ポイントが貯まると当選確率が上がる、ポイントプログラムサービスが人気です。IPO投資をしたいなら、口座開設必須といっても過言ではないでしょう。

また、アプリの使いやすさにも定評があります。オペレーターは投資知識が豊富なので、商品の選び方で悩んだときも気軽に相談できます。申し込みも手続きも簡単です。

外国株式の種類も豊富で、ミニ株も東証全銘柄に対応しています。

マネックス証券

マネックス証券もIPOに力を入れている証券会社の1つです。多くの証券会社では、資金量で当選確率が左右されますが、マネックス証券は1人1票の完全平等抽選が特徴です。少額から投資したい初心者にも平等にチャンスがあるのはうれしい点です。

また、1株から取引できるワン株(単元未満株)を取り扱っており、1万円程度の少額から投資をスタートできます。

楽天証券

楽天証券も、最近IPOに力を入れ始め、取扱数は毎年増加しています。大手ネット証券会社であることから、今後にも大いに期待できます。

楽天証券では、ミニ株の取り扱いはありません。しかし、「ポイント投資」では、貯まった楽天ポイントを使って現金を使わずに投資ができます。日頃から楽天市場などをよく利用し、楽天ポイントが貯まっている人は、口座開設して投資に回してみるといいでしょう。

楽天証券は「2021年オリコン顧客満足度ネット証券ランキング」で1位を獲得しています。楽天銀行と連携させることで楽天銀行の普通預金金利が0.1%になるのも魅力的です。

PayPay証券

PayPay証券は2021年に誕生した新しいネット証券会社です。PayPay証券は、少額からでもIPO投資に参加できる「誰でもIPO!」というサービスを実施しています。

売買単位に特徴があり、一般的な「100株単位」ではなく、「1,000円以上、1,000円単位」で投資ができます。アプリもシンプルで使いやすく、簡単に株式を購入できます。

ただし、スタートしたばかりの証券会社なので、銘柄数は決して多いとは言えません。他の証券会社とあわせて口座開設するのがおすすめです。

LINE証券

LINE証券も、IPOやいちかぶ(単元未満株)を取り扱っています。IPO銘柄が新しく追加されるとLINEで通知が届くため、忙しい人でも情報をキャッチしやすいことが特徴です。いちかぶでは、1株単位で投資できるため、数百円という少額から投資を始めることも可能です。

LINE証券でも、「ポイント投資」が可能です。LINEポイントを利用して、気軽に投資ができます。

シンプルな画面で、スマートフォンでの使いやすさにこだわっているため、初心者に人気です。

まずは株式投資を始めてみよう!

投資初心者のうちは、情報収集しても「もっと調べてから始めよう」と投資を始めるのを先送りにしてしまいがちです。しかし、調べて悩むだけでは、投資の経験値は上がりません。まずは少額からでも証券口座を開設し、実際に投資を始めてみることが大切です。

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