人民元見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「弱い指標続く。クルーグマン氏は景気後退を予測。ただ人民元は安定」人民元見通し

(通貨9位、株価14位)

予想レンジ 人民元/円19.6-20.1

(ポイント)
*景気減速だが今年の人民元円は19円台で安定
*ノーベル経済学賞受賞のクルーグマン氏は日本を越える景気減速を示唆
*7月も製造業PMIは弱い
*工業部門企業利益は落ち込む
*景気刺激策を示唆したが内容わからず
*物価は低下
*IMFの成長見通しは変わらず
*習主席、キッシンジャー氏と会談
*不動産業ではデフォルト案件も
*海外からの資金流入も細る
*米中半導体戦争続く
*急に積極経済外交を行っている(中国回避を避けるため)

(景気減速だが今年の人民元円は19円台で安定)
人民元は年初来19円台で推移し安定している。株価は低迷。共産党の中央政治局会議で景気支援強化と内需拡大の方針が示されたが、具体性に欠け上昇も一時的に終わっている 。
 米中高官の会談も数多く行われており、その都度「WIN-WIN」の関係を維持すると表明しているが、相互の経済制裁などが廃棄されることもない。景気減速には米国の制裁も影響していると観測できる。

(工業部門企業利益落ち込む)
 指標は、依然弱い。1-6月の工業部門企業利益は前年比16.8%減少した。需要減退が企業の利益率に打撃を与える中、2桁の落ち込みが続き、追加の政策支援が必要という見方を裏付けた。

(7月PMI、いずれも弱い)
製造業では供給、需要、輸出受注がいずれも悪化した。

・政府版 製造業では供給、需要、輸出受注がいずれも悪化
  製造業49.3(前月49)
  非製造業51.5(同53.2)
  総合51.1(同52.3)

・財新
 製造業49.2(同50.5)

(IMFの警告)
 なお、IMFは中国の今年の成長見通しを5.2%と前回予測を据え置いた。不動産業界の軟調が投資に打撃を与えているほか、外需の低迷と若年層の失業率上昇もあり、年初のパンデミック後の経済再開に伴う回復が鈍化していると警告した。

(ガリウムとゲルマニウム製品の輸出規制実施)
 中国は8月1日、半導体の材料などに使われる希少金属のガリウムとゲルマニウム製品の一部に対する輸出規制の実施を開始した。輸出業者が政府から許可証を得るために約2カ月かかるとされるため、トレーダーは今月と来月に国際的な供給量が減少する可能性に備えている。 中国はガリウムとゲルマニウムの世界最大の供給国。

テクニカル分析(人民元/円)

2σ上限から反落

日足、ボリバン2σ上限に近づいて反落。8月1日-2日の下降ラインが上値抵抗。7月31日-8月1日の上昇ラインがサポート。5日線上向き、下向きの20日線を上抜く。
 週足、雲の上に出て2σ上限に近づく。先週は下ヒゲが長く今週の反発を生んでいる。
7月17日週-24日週の上昇ラインがサポート。7月3日週-24日週の下降ラインを上抜く。
 月足、今年はここまで右肩上りといってもいい動き。4月-7月の上昇ラインがサポート。22年10月-23年7月の下降ラインが上値抵抗。
年足、3年連続陽線。23年も陽線スタート。ただ22年は上ヒゲが長い。20年-21年の上昇ラインがサポート。

人民元見通し
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チーファンラマ

クルーグマンの警告

 中国経済は減速に向かっていると、ノーベル経済学賞受賞者のクルーグマン氏は考えている。クルーグマン氏は、中国と90年代に経済が衰退した日本との類似点を指摘する。
人口動態に強い逆風が吹いていることから、中国の将来はさらに悪化する可能性が高い。
2023年に入ってからの期待外れな中国の経済パフォーマンスを、日本の経済力が衰退し始めた90年代の経済的苦境と似ているとした。
「中国は最近失速しているように見えることから、将来的に日本のような道を歩むのではないかと言う人もいる。それに対する私の答えは『おそらくそうはならない。中国はもっと悪くなるだろう』だ」と述べた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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