この記事の監修者
浅野まむ
お酒とBarを愛しています。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、2人で飲むのも、大勢で飲むのも何でも好きです。
世界5大ウイスキーに続く新しい地域のウイスキーとして注目を集める、インディアンウイスキー。
インディアンウイスキーの代表的な銘柄として高く評価されているのが「ポール・ジョン」です。
「ポール・ジョン」の発祥やインド産の原料を活かした製法、銘柄、飲んだ人の評価をご紹介します。
ウイスキー「ポール・ジョン」とは
インド発のシングルモルトウイスキーである「ポール・ジョン」は大手酒造メーカーであるジョン・ディスティラリーズ社が製造しており、2012年に販売が開始されました。
「ポール・ジョン」の名前は、創業者のポール・P・ジョン氏に由来します。
日本では2017年に国分グループから発売が開始され、インド国内のみならず世界で注目を集めているシングルモルトの1つです。
インディアンウイスキーでは、「ポール・ジョン」の他に「アムルット」も有名です。
「ポール・ジョン」の発祥
インディアンウイスキーの「ポール・ジョン」がどのようにして生まれたのかご存じでしょうか。
創業者の思いや蒸留所についてご紹介します。
ジョン・ディスティラリーズ社が製造
「ポール・ジョン」は1992年創業のジョン・ディスティラリーズ社が製造しており、創業者はポール・P・ジョン氏です。
ジョン・ディスティラリーズ社はインドの生産量第4位の総合酒類メーカーで、ウイスキーの他にもブランデー、ラム、ワインを製造しています。
主力商品は「オリジナル チョイス」というモラセスのウイスキーで、年間1,100万ケースを超える売上を誇り、世界で最も売れているウイスキートップ10に入っています。
インディアンウイスキーは、原料にモラセスを使用するのが主流です。
モラセスとは
サトウキビ由来の廃糖蜜と呼ばれるもので、砂糖を精製する際に出る副産物。
ゴア蒸留所にて2009年に生産開始
「ポール・ジョン」は2009年に生産が開始され、2012年に発売されました(日本では2017年に発売開始)。
アラビア海に面したゴア蒸留所で生産されており、蒸留所はポール・P・ジョン氏の「世界に通用するウイスキーを造りたい」という思いのもと建設されました。
ポール・P・ジョン氏はウイスキー造りにあたり、マスター・ディスティラーのマイケル・ド・ソウザ氏とともにヨーロッパやイギリスの蒸留所を自ら見て回り、ウイスキー造りを研究。
そしてインド産の原料を使ったウイスキー造りが可能であることを知り、ウイスキー製造に乗り出しました。