「カティサーク」の歴史
英国最古のワイン・スピリッツ商「BB&R(ベリーブラザーズ&ラッド)」が、打倒アメリカを掲げてアメリカ市場向けに造ったウイスキーがカティサークです。
しかし、発売した時期は禁酒法の施行中である1923年。
酒類の製造・販売・運搬などが厳しく規制されていましたが、酒飲みたちは大いに反発し、密造酒が広まり始めます。
密輸によって粗悪な密造酒がアメリカに持ち込まれるなか、禁酒法時代における酒飲みたちの救世主ともいえるビル・マッコイ船長が、アメリカに密輸していたウイスキーの1つが「カティサーク」です。
禁酒法廃止後も順調に売上を伸ばし、1961年にはアメリカで初めて100万ケースを販売したスコッチウイスキーになりました。
「カティサーク」の種類
現在日本で通常リリースされている「カティサーク」は、以下の2銘柄です。
- カティサーク オリジナル
- カティサーク プロヒビション
すでに終売品になってしまっていますが、ネットにまだ在庫がある「カティサーク ストーム」と、上記の2銘柄について詳しくご紹介していきます。
カティサーク オリジナル
容量 | 700mL |
度数 | 40% |
受賞歴 | SFWSC 2023:銀賞 SWM 2020:銀賞 |
「カティサーク オリジナル」は、カティサークブランドの起源となるウイスキーです。
最高級のシングルモルトと最高品質のグレーンウイスキーをブレンドして造られます。
バニラのような甘み、ハーブやシトラスのような爽やかさ、フローラルな華やかな風味です。
しっかりした甘さがありつつも、スッキリと飲めます。
カティサーク プロヒビション
容量 | 700mL |
度数 | 50% |
受賞歴 | SFWSC 2032:金賞USC 2020:グレートバリュー賞 |
商品名になっているプロヒビション(Prohibition)は、禁酒法の意。
黒いボトルも、禁酒法時代のボトルデザインにインスピレーションを受けています。
アルコール度数は50%と高めで、しっかりとした味わいです。
バニラやモルト、ダークチョコのような甘み、スパイシーな余韻が楽しめます。
価格は「カティサーク オリジナル」の倍程度ですが、それでも味わいを考えるとコスパは良いほうです。
カティサーク ストーム(終売品)
容量 | 700mL |
度数 | 40% |
「カティサーク ストーム」は、カティサークのマスターブレンダーであるカースティン・キャンベルが手掛けた2作目のウイスキーです。
キャラメルのような甘み、トロピカルなフルーティーさ、スパイシーな余韻が楽しめます。
ストームという名前から荒々しい味わいを想像してしまいそうですが、意外にもスムースな飲み口です。