この記事は2023年9月26日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年9月26日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
現在の米ドル/円は、テクニカルとファンダメンタルの両面から考えてドル買い相場だ。ただし、介入警戒感との綱引き状態となっている。もし、介入警戒感がなければ、今頃とっくに150円を超えているだろう。
しかしこれほどわかりやすくテクニカルとファンダメンタルともにドル買いを示しているにも関わらず、ドルを売る人たちが結構いるのが現状。その内訳としては大きく3つ。
・レベル感で買えないから売る人
・もうそろそろ下がると予測して売る人
・介入期待感でショートを振る人
といった形でショート派が意外に多くいるようだ。だが介入期待感でショートを振って痛い目に合ったことがある人は非常に多いだろう。
介入は実際いつ行われるか不明なため、介入期待感でのショートはNG。通常であれば、どう考えても150円を狙いに行く相場な訳だから。ただ、150円の手前で介入が入れば146円台までの下落は想定しているが、介入がなければ147円すら厳しいと考えている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは147.00~151.95円。150.00円を超えて介入が入らなければもう一段上に行くかもしれないが、直近高値である151.95円までには介入が入ると考えている。要するに、当局が前回の高値を超えないようにさせるのではないかと思っている訳だ。
今週の戦略としては、買いから入りたい。ただし、怖々買って起きているうちにロングは利食う、夜に押し目買いの指値オーダーを出さない、オーバーナイトでロングを持ち越さないなど、リアルタイムのトレードに徹する形で介入に備えたい。
▽米ドル/円の週足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。