この記事は2023年9月25日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=chris/stock.adobe.com)

2023年9月25日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週は主要国では米国、スイス、英国、日本の順に金融政策が発表され、この全てで政策変更が見送られた。

スイスと英国の据え置きはややサプライズで、発表後、スイスフランとポンドは急落となった。米国と日本の据え置きは想定内。日本と世界との金融政策の格差は拡大したまま、再び円売りが続く。

しかし、米ドル/円の1週間のレンジは1円22銭にとどまり、昨年の同時期のような強烈な円売りは鳴りをひそめる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は9月末をむかえることで四半期末。日本では半期末をむかえることになり、特殊な資金フローの動きには要注意。明後日27日(水)はスポット末(大半の主要通貨では月内最終決済日)に該当することで、送金や決済のドル買い需要は相応に発生するとみておきたい。

週明け(午前7時)の米ドル/円は148.30~35円付近でオープンと再び年初来高値を伺う水準で推移する。上述のように全般的な値動きは鈍っており、ドルなどの高金利の通貨を買い持ちにするキャリー・トレードには追い風の環境が続く。政府・日銀の円買い介入に注意しながらも、米ドル/円の押し目は引き続き買いだろう。

今週は米ドル/円で147.00~150.00円、ユーロ/米ドルで1.0550~1.0750ドル、ユーロ/円で156.50~160.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

230925takeuchi01S
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

230925takeuchi02S
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

230925takeuchi03S
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。