相次ぐ地銀の経営統合
11月14日、横浜銀行と東日本銀行が経営統合に向け基本合意したと発表した。その1週間前には、肥後銀行と鹿児島銀行の経営統合も報じられた。2014年10月1日には東京都民銀行と八千代銀行が経営統合し『東京TYフィナンシャルグループ』としてスタートする。
横浜銀行と東日本銀行が経営統合をすれば総資産15兆7,928億円となり、地銀最大規模のふくおかフィナンシャルグループを抜き首位となり、肥後銀行と鹿児島銀行が経営統合をすれば総資産が8兆3,883億円と巨大地銀グループが発足する。2010年には徳島銀行と香川銀行が経営統合し、2012年にはきらやか銀行と仙台銀行が経営統合している。
地銀の経営統合が続くのは収益基盤の先行きが明るくないからだ。各地方銀行は大手銀行より経営環境が厳しい状況にある。特に地方は厳しい。少子高齢化により人口は減少し、工場の進出なども見込めなければその地域の経済規模は小さくなっていく。融資の原資となる預金の獲得にも影響が出てくる。鹿児島銀行の上村基宏頭取も「人口が減っており、10年後では遅い。生き残り、地元に貢献したい」と記者会見で述べている。