「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(Saint Laurent)」などを擁するケリング(Kering)は、世界のアパレル・テキスタイル企業の3分の1が加盟する「ファッション協定」を立ち上げるなど、ファッション界の「グリーン化」の先頭を走っている。ケリングが取り組む「In Conversation with」という著名人や専門家を招き、いかにファッションやラグジュアリーがサステナビリティと関わっているかをテーマにディスカッションを交えるシリーズに、モデルの森星が登場した。本シリーズは、ゲストとケリングのチーフ・サステナビリティ・オフィサー兼渉外担当責任者(2012年〜)であるマリー=クレール・ダヴー(Marie-Claire Daveu)との対談によって行われる。
本シリーズの第1回目は、フランス出身でモデル業やコラムニストとしても活躍するインフルエンサーのカミーユ・シャリエール(Camille Charriere)を迎え、第2回目はモルドバ共和国の首都・キシナウ出身のモデルで、サステナブルについて自身のSNSで発信しているドイナ・チオバヌ(Doina Ciobanu)を迎えた。第3回目となる今回は、ダヴーが来日し、モデルの森星(ひかり)と共に、ファッションとサステナビリティの密接かつ本質的なつながりについて語り合った。
森星は、世界的に著名なファッションデザイナーである故・森英恵を祖母に持つ日本を代表するファッションモデルで、姉はタレント兼モデルの森泉。森星はモデルとして活躍しながら、サステナビリティを体現するライフスタイルを発信している。また、2015年から、途上国の女子を支援する公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンのアンバサダーを務め、国際NGO活動に参加している。さらに日本の文化遺産の保存と育成を目的とした「てふてふ(tefutefu)」のクリエイティブディレクターも務める。
対談の中では、森星がサステナビリティに関心を持つようになったきっかけや、それが彼女の現在のライフスタイルや活動にどのような影響を与えたのか、また、インフルエンサーとして彼女の考える責任について、そしてなぜサステナビリティがラグジュアリーブランドにとって必要不可欠なのかについての理由や経緯が語られている。
ケリングは、「ケア(配慮)、コラボレート(協業)、クリエイト(創造)」。この3本柱を元に、よりサステナブルで責任あるラグジュアリーを追求している。また、2025年に向けたサステナビリティ戦略を構築しており、3本柱は「未来のラグジュアリーを創造する」というケリングの熱意を体現し、推進していくという。ダヴーは「ケリングにとってサステナビリティは、選択肢ではなく必要不可欠なもの。ラグジュアリーブランドであるということはトレンドセッターであり、手本を示しリーダーシップをとる責任がある」とコメントしている。