中国発のアパレルEC大手「シーイン(SHEIN)」のコスメライン「シーグラム(SHEGLAM)」は2019年のローンチ以来全世界に展開を続け、2023年時点で150以上の国でサービスを提供しており、日本では2022年に販売を開始している。
「シーイン」は実店舗を持たないため、「シーグラム」も一貫してSNSを通じたデジタルマーケティングに注力している。その結果として、2023年10月時点でのInstagramフォロワー数は224万人、そしてTikTokフォロワー数は590万人と、ブランド公式ホームページで謳っている「TOP TIKTOK VIRAL BRAND(TikTokで最もバズっているブランド)」の名にふさわしいコスメブランドに成長した。「シーイン」のアパレル商品同様に「シーグラム」のコスメも圧倒的な低価格もSNSを使うZ世代に刺さる要因だろう。
「シーグラム」を代表するベストセラー商品は、「カラーブルーム リキッドチーク マットフィニッシュ」(674円)だ。「シーイン」および「シーグラム」はアジア初のブランドではあるが、全世界にマーケットを展開するために多様な肌の色を考慮したインクルーシブな商品を展開しており、本商品も全11色展開のチークで、桜のようなピンクから夕陽のようなオレンジ、プラムのようなダークなカラーまで幅広いバリエーションが用意されている。
また、TikTokのビューティークリエイター間で今バズっているのは「シーグラム」の「プランピングリップグロス」(671円)に手持ちのアイシャドウを崩し入れ、オリジナルのリップグロスを作成するコスメDIYだ。「シーグラム」の低価格コスメなら挑戦しやすいという心理も働くのだろうか。
「シーグラム」の今季の注目は9月に発売されたばかりの、大ヒット映画「ハリーポッター」とのコラボコレクションだ。「ハリーポッター」に登場するホグワーツ魔法魔術学校の4寮をモチーフとした「ハリー・ポッター™インスパイアード・ビューティ・コレクション」には、原作の世界観を表現したアイシャドウパレット(742円)やリップスティック(674円)など、ファンにはたまらない遊び心満載のアイテムは要チェックだ。