1976年生まれ・47歳。1998年、翼システム株式会社へ新卒入社。
ソフトウェアサポートを行うフィールドエンジニアを経て営業職へ。
トップセールスとして活躍し、最年少で大阪営業所所長に就任。
その後、2003年・27歳で独立。
日本PCサービスを創業し、ワンストップでデジタルのお困りごとを解決するデジタル機器の総合サポートサービスを現在進行形で拡大中。
全国360以上の訪問・持込拠点、24時間対応のテクニカルコールセンターなど、ワンストップサポートインフラとサポート人材を育成するノウハウを基盤に、日々の生活やビジネスシーンで重要度が増す、デジタル機器のお困りごとをワンストップで解決する『デジタルの総合病院』という新たな文化づくりを目指しサービスを展開中。
起業からこれまでの事業変遷について
当社はパソコンの緊急駆けつけサポートから事業を始めました。車で事故が起きた際に電話をかけるところが、共通認識の”1社”であるように、当社もデジタル機器で困ったことがあれば、頼られる会社になることを目標に掲げました。
創業当時の業界周辺企業には、インターネット契約時の初期設定やパソコン購入時の設定サポートのみを行う企業は多かったものの、パソコンでトラブルが発生した際に頼れるサービスがなく、それでいてお客様にとっては緊急度の高い問題でもあったので、駆けつけサポートを中心に事業展開を開始しました。時代の変化とともに、パソコン修理やネットトラブルの解決だけでなく、データ復旧・スマホ・タブレット・ゲーム機の修理などネットワークにつながるもの全てに対してお客様のサポートニーズも広がったため、徐々に対応範囲を拡大していきました。これらのお困りごと解決での訪問をきっかけに、他のお困りごとに対しても提案し、新たなサービスも展開し続けています。
近年だと、法人さまに訪問した際に、オフィスのOA機器等、その他のお困りごとに対するサポートも提案しています。また、個人さまでも、今のご自宅のネット回線の乗り換えや、ご家庭のパソコン・スマホ・ゲーム機などをまとめて保証する定額サービスなど、訪問して修理を行う中で、それ以外のお困りごとも解決できるようになっています。
自社事業の強み
我が社の一番の強みは、自社でサービス提供をしている点にあります。多くの競合他社は、外部業者を委託・派遣するモデルで事業を展開しており、その結果、訪問するスタッフや修理に関与するスタッフの、サービスの品質や技術が一定でなかったり、数日先に訪問になることがしばしばあります。しかし、私たちのサービスは大半を自社の正社員が対応し、加盟店が対応する場合、自社のサービス品質基準とサービスポリシーに基づいて行動しています。これにより、一貫した高品質かつスピーディーなサービスをお客様に提供しています。
その上で、当社は経験と経営資源を活かし、お客様ニーズに即応した柔軟な対応を可能としています。例えば、我々は訪問サポートだけでなく、年間17.5万件の電話やリモートでのサポートも実施しています。また、店舗も増やしていくことで、お客様が持ち込む形態や宅配での修理にも対応しています。これらの対応により、お客様がその時々で必要とする最適な方法でサービスを受けられるようにしています。
加えて、自社内で完結することで品質の高い様々なサービスを提供し、お客様との関係値を築くことで一度きりではなくリピート率も高く維持しています。およそ今のお客様の25%はリピートのお客様となっております。また近年はネットや量販店で気軽にパソコンを購入できるようになり、ネットや量販店で購入した場合、サポートの相談先がなく、法人のお客様からも直接修理等のご相談も増えています。個人・法人問わず対応できる点も強みだと感じています。
過去のブレイクスルーや成功実績とその秘訣について
我々が成功を収める秘訣は、「新しいニーズにいち早く対応すること」にあります。時には明確な既存ニーズではない部分、あるいはまだ見ぬニーズを発見し、それに対応することで新たな市場を創出してきました。その一例が、定額保証・保険付きサービスという新しいサービスです。新たな価値を生み出すことで、多くの人々の支持を得ることに成功しました。今後定額サービスの新ラインナップとして、ネット詐欺に特化し、詐欺対策のサポートや被害額を補償するサービスを開始する予定です。
思い描いている未来構想や今後の新規事業、既存事業の拡大プランについて
私たちは「デジタルの総合病院」として、今後の事業展開をしていく予定です。個人や法人を問わず、あらゆるトラブルを支援できる体制を整え、お客様が困っている時にいつでも対応できる存在でありたいと考えています。
現在注力している事業としては、我々が提供するデジタル機器の定額保証・保険付きサービスをより拡大していくことを考えています。また、法人向けのサービスも重要な事業領域であり、今後も新たなサービスを開発し、それを展開していく予定です。
加えて、既存事業についても、質の高いサポートを提供し続けることはもちろん、その規模を更に拡大することを考えています。そのためには、人員確保や教育体制の強化、効率的な業務管理などを進め、一人ひとりのスタッフがお客様に最適なサポートを提供できるようにしていきます。
これらの取り組みを通じて、我々はデジタル機器のサポート業界におけるリーディングカンパニーとして、新しいスタンダードを模索し、創出し続けていくことを目指しています。
そのために現在どういったことに重点的に取り組んでいるか、また取り組もうとしているか
ブランディングやサービス内容の統一が現在の重点的な取り組みです。当社名を聞いたときに、「デジタルの総合病院」として思い浮かぶくらいにブランディングをしていきたいです。この部分は時間がかかるものですが、中長期的に取り組んでいきたいと考えています。
また、各ブランドの強みを活かしながら、全体としての一貫性を保つことで、お客様に対して一層の信頼性を示していきます。また、世の中にないものをつくっていく、新たなサービスを開発するために、デジタルのトレンドに対するリサーチや、ニーズの分析にも力を入れています。
- 氏名
- 家喜 信行(いえき のぶゆき)
- 会社名
- 日本PCサービス株式会社
- 役職
- 代表取締役社長