製造業においてサプライチェーンは重要な役割を担っているため、それぞれのプロセスを最適化することが求められています。そのためには、現状の無駄を削減し、課題をクリアにする必要があるでしょう。まずは、サプライチェーンを可視化し、現状を把握することが重要です。
この記事では、サプライチェーンの可視化を実現するサプライチェーンマネジメント(SCM)システムについて解説します。
目次
サプライチェーンとは
サプライチェーンとは、製造業における原材料の調達から販売にいたるまでのプロセスです。具体的には、原材料や資材を調達し、工場にて加工・生産、出荷・配送され、小売店などで販売されることで消費者の手元に届きます。これらは1つの鎖のように連なった流れであるため、供給連鎖とも呼ばれます。
経済産業省は通商白書2021で「サプライチェーンとは、商品の企画・開発から、原材料や部品などの調達、生産、在庫管理、配送、販売、消費までのプロセス全体を指し、商品が最終消費者に届くまでの“供給の連鎖”である」としています。
1つの製造業のサプライチェーンでも、自社だけでなく取引している企業も含まれる点も大きな特徴です。商品を作るメーカー以外にも、サプライヤーである仕入れ業者、商品を輸送する物流業者、卸売業者・小売業者などがあるでしょう。
商品によっては複数のサプライヤーが存在したり、グループ会社の中で賄っていたりするでしょう。他にも、原材料価格が激しく変動するものや、生産工程が複雑なものなどは、サプライチェーンが複雑化しやすくなります。
このように、製造業の中でサプライチェーンは重要な役割を担っているため、そのプロセスを可視化し、現状を明確に把握することが必要です。
サプライチェーンを可視化する必要性
サプライチェーンは製造業の根幹をなすプロセスであるため、最適化を目指し改善していくことが求められます。そのため、まずはサプライチェーン全体を把握し課題を確認してきましょう。ここでは、サプライチェーンを可視化する必要性についてご紹介します。
複雑化するプロセスの把握
サプライチェーンの最適化を実現するには、全体像を把握する必要があります。先程の通り、サプライチェーンは複雑化しやすいため、適切に現状を把握するのは困難です。さらに、現状をリアルタイムに把握しようとすると、さらにハードルが高くなるでしょう。
そこでサプライチェーンを可視化する仕組みが整えば、複雑なプロセスを把握できるようになります。
無駄なコスト・工数の発見
サプライチェーンが複雑化すると、各プロセスの細部にまで目が届かなくなり、無駄なコストや工数を見落とす可能性が高くなります。例えば、原材料の仕入れ先が長年更新されておらず放置している場合だと、最適化がなされず原価を下げるチャンスを逃してしまいかねません。
他にも、生産工程において人員が不足・超過している場合もあるでしょう。適切にプロセスを把握していなければ、このような人員配置の課題に気付けません。サプライチェーンを可視化することにより、これらの課題が浮き彫りになり改善できるでしょう。無駄なコストや工数を削減できれば、企業としての利益率も高まります。
多様化する顧客ニーズへの対応
近年では、インターネットの発達により消費者がさまざまな情報を得る機会が増えました。また、ECサイトの発展に伴って消費者の行動やニーズが多様化しています。製造業はこの顧客ニーズに対応するために、サプライチェーンの最適化が求められています。
サプライチェーンの無駄が削減されると、今までよりもリードタイムを短縮できる可能性があります。また、課題を見つけ改善するPDCAサイクルを迅速に回すことにより、企業としての新しい価値が提供できるでしょう。
サプライチェーンの可視化により、さまざまな課題が解決できます。これは短い期間での新商品の提供にもつながるため、顧客のニーズにも迅速な対応が可能になります。また、近年では販売チャネルも増えていることから、物流・販売の工程を最適化することでも、顧客ニーズに応えられるでしょう。
オンライン業務への対応
新型コロナウイルスの蔓延をきっかけに、さまざまな業務がオンラインへの対応を求められるようになりましたが、サプライチェーンもその例外ではありません。このオンラインへの対応により、サプライチェーンの業務プロセスはさらに不透明になり、場合によっては従来までの効率性を維持するのが難しくなることもあります。
テレワークなどにより従業員は柔軟に働けるようになるため、オンラインへの対応は人手不足を解消できることもあります。しかし、サプライチェーンがより複雑になることから、可視化によって状況を適切に把握しなければなりません。
トラブル発生時の対応
製造業は製品を生産することがメインですが、サプライチェーンには物流・販売も含まれるため、安定して供給するためには消費者のもとへ商品を届けるところまで考える必要があります。例えば、悪天候により交通機能がストップする可能性は十分に考えられるでしょう。
そこで、サプライチェーンを可視化する技術があれば、発生し得るトラブルを事前に把握できる可能性が高まります。事前にトラブル発生を予見できていれば、最適な輸送方法を選択しやすくなり、供給を止めることなくプロセスを進められるでしょう。
サプライチェーンを可視化するために必要なこと
複雑化したサプライチェーンの状況を適切に把握するためには、手作業や紙媒体を使用した体制では無理があります。そのため、サプライチェーンを可視化するためにはITシステムを活用したデジタル化が求められています。
デジタル化・DXの推進
経済産業省が推進していることもあり、製造業のDX化・デジタル化が進んでいます。DXとは「Digital Transformation」の略であり、ITシステムの活用により、既存のサプライチェーンを見直し、デジタル化することによってビジネスモデルに変革をもたらすことです。
また、経済産業省はDXについて「2025年の崖」について警鐘を鳴らしています。「2025年の崖」とは、古い基幹システムがいつまでも利用し続けられることやシステムが複雑化、肥大化することによりデータ活用できず、経済的な損失が生じる可能性が生まれることを指します。
経済産業省の試算によると、これらの問題を解決できない場合は2025年以降に年間最大12兆円の経済損失が生じるとしています。製造業の中でもサプライチェーンはビジネスの根幹であるため、全体を可視化するためにもデジタル化し、変革する必要があるでしょう。
ITシステムとしての「サプライチェーンマネジメント(SCM)システム」
サプライチェーンをデジタル化する際に適したシステムに、「サプライチェーンマネジメント(SCM)」があります。SCMとは、サプライチェーンの最適化を目指し、管理・運用する手法であり、それを実現するためのITシステムを指します。
サプライチェーンを最適化し、商品の供給を安定化・効率化するためには、各工程を適切にコントロールする必要があります。サプライチェーンには複数の企業が含まれているため、横断的なシステムを構築し、資材供給・商品製造・在庫管理・物流・販売までのプロセスをシステムによって管理します。
サプライチェーンが統合的に管理できるようになれば、各プロセスも可視化できるでしょう。このように、SCMを導入することが既存のサプライチェーンを大きく変革するため、DX化に大きく関わっているといえるでしょう。
サプライチェーンのデジタル化の段階
経済産業省の資料である「デジタル技術の活用によるサプライチェーンの強靱化」によると、サプライチェーンのデジタル化は、その進展段階によって以下の3つに分類されます。
- 製造工程のリアルタイムでの把握
- 他社も含めたデータ連携によるサプライチェーン横断的な生産工程の可視化
- サプライチェーンリスクの予測分析と計画への反映
(出典:経済産業省「デジタル技術の活用によるサプライチェーンの強靱化」)
このように、サプライチェーンのデジタル化を進めるためには、自社だけでなく他社を含めてデータで連携し、生産工程を可視化できる環境を構築する必要があります。
SCMとERPの違い
ERPとは企業(Enterprise)、Resource(資源)、Planning(計画)の頭文字をとった略語であり、企業の基本となるヒト・モノ・カネを計画的に配分し、有効活用する考え方を指します。
一方で、SCMとはサプライチェーンマネジメントの略称であり、ある製品の生産から顧客までの納品までの過程全てを可視化し、適切に管理することです。SCMもヒト・モノ・カネの流れに関わる考え方なので、広義にはERPの一つといえますが、より物流に特化したものだといえるでしょう。
SCMシステムを利用するメリット
サプライチェーンを効率化するためのSCM導入は、プロセスの可視化以外にもさまざまなメリットがあります。ここでは、SCMを利用するメリットを紹介します。
調達コストの削減・調達の効率化
SCMの活用により、サプライチェーンのさまざまなプロセスのデータを管理・把握できます。その中でも特に、原材料価格などの仕入れ時に発生するコストを把握することで、無駄を見つけやすくなります。また、在庫状況を明確にすることで、適正な分だけ仕入れられるため、原材料の過剰在庫も防げるでしょう。
その結果として、倉庫スペースの無駄がなくなることで有効活用できる余地が生まれます。過剰在庫がなくなることで、保管している原材料の劣化・品質低下を防ぐこともできるでしょう。食品メーカーの場合は、在庫管理している原材料の品質が低下すると、廃棄処分となるため大きなコストが発生します。
SCMを活用することにより、これらのコストを抑えやすくなるため、利益率も高まるでしょう。他にも、在庫・販売などのデータを一元管理することにより、調達業務全体の効率化も実現できます。
過剰在庫は企業のキャッシュフローを悪化させる原因になるため、SCMの導入によって調達の工程を効率化できれば、これらの課題をクリアできます。
人材配置の効率化
SCMの活用により、市場分析や需要予測を行うことで、急な変化にも対応しやすくなります。また、クラウド対応のSCMであれば、インターネット環境下で利用できるため、従業員はテレワークなどオンラインで業務に参加できます。
感染症の蔓延や災害などにより、従業員が満足に出社できない状況でも、オンラインからシステムや生産体制の管理が可能です。また、精度の高い需要予測により、その日ごとの生産ラインの人員配置を最適化できます。このように、SCMの活用により効率が良い人員配置を行い、無駄を省けるでしょう。
サプライチェーンの最適化によるリードタイムの短縮
SCMを活用すると、商品を生産するリードタイムを短縮できます。サプライチェーンの全体を把握することにより、コストの無駄だけでなく工数の無駄も削減できるでしょう。無駄な工程・作業を減らし、効率化を図ることによってリードタイムが短縮されます。
SCMシステムの選び方
SCMの考え方は業界や業種、企業の規模によって大きく異なるため、様々なSCMシステムが開発されており選択に迷うことがあるでしょう。自社に最適なSCMシステムを選択する際には、基準やポイントを準備することが重要です。
どの範囲を管理するのか明確にする
SCMシステムの選定においては、システムで管理したい範囲を明確にすることが重要です。SCMシステムでカバーすべき範囲は、業界、業種、企業によって異なります。
例えば、原材料の調達から消費者への輸送までを包括的に管理したいのであれば、大手企業からリリースされたシステムを選定した方が幅広い機能を実装できるでしょう。
一方で、既に自社でSCMシステムが導入されており、ある分野の効率化を期待する場合などは低コストかつ導入までのハードルが低いSaaS型のサービスを活用するなどの方針が考えられます。
既存システムとの連携・他部署との調整を考慮する
SCMシステムの導入にあたっては、既存システムとの連携も考慮する必要があります。多くの場合、物流に関係するシステムは、生産管理、在庫管理、原価管理などの他の業務と密接に結びついており、システム間の連携も存在しています。
そのため、既存システムとの連携を考慮せずに、SCMシステムの導入検討を開始してしまうと、相互のデータ連携ができない、既存ユーザーの理解を得られないなど思わぬ形でプロジェクトが頓挫するリスクがあります。
SCMシステムの導入においては既存システムとの連携も考慮し、業務システム全体の構成把握、他部署との事前調整も必要になるでしょう。
トラブル時のサポート体制の充実度を確認する
SCMシステムの選定にあたってはサポート体制も重要な要素です。業界によっては24時間365日体制で物流を管理することが求められ、何らかのトラブルで物流が停止すると短時間であっても大きな損害が発生するリスクがあります。
そのため、SCMシステムを選定する際はサポート体制が充実しているかどうかも重要な判断要素になります。特に、24時間365日で問合せ可能か、現地での復旧作業に対応してもらえるかといったサービスレベルの充実度、サポート対応の費用などを比較するとよいでしょう。
主要なSCMシステム
サプライチェーンの適切な管理や可視化について多くの企業が課題認識を持っており、そのニーズを満たすべく数多くのサービスが開発されています。
ここでは、SCMシステムの導入を検討する上で有力な選択肢となるサービスについて、いくつか紹介します。
mcframe(ビジネスエンジニアリング社)
mcframeは、ビジネスエンジニアリング社が提供するSCMシステムであり、特に製造業への導入実績が多いシステムです。mcframeの大きな特徴は、原価管理、販売、生産といった製造業に関わるデータを幅広く管理する機能を備えていることにあります。
また、多言語、多通貨の管理などグローバル展開に必要な機能を始め、現地サポートが充実していることも大きな強みです。海外に製造拠点を持つ企業には心強いサービスといえるでしょう。
infor(インフォア・ジャパン社)
インフォア・ジャパンが提供するInfor Supply Chain Managementは、世界で60,000社の導入事例を誇るグローバルなソリューションです。Inforの大きな特徴は、クラウド、オンプレミス、ハイブリッドのいずれの環境にも導入可能であり、柔軟な運用ができることにあります。
また、AIなどの最新技術を用い、膨大なデータを分析することでビジネスの知見が得られることもinforの強みといえるでしょう。
Oracle Supply Chain Manegement(日本オラクル社)
Oracle Supply Chain Manegementは、データベースソフトに世界的な強みを持つOracle社が開発したクラウドシステムです。Oracle社はこのソリューションの大きな特徴として、人事システムとの連携を挙げています。サプライチェーンにおける人材配置をスムーズに行うという観点では、SCMシステムと人事システムが接続されていることは大きな強みとなるでしょう。
クラウド型間接材調達支援サービス (富士通コワーコ社)
SCMシステムの導入を検討する企業の中には、間接材の調達など一部の業務でSCMシステムを活用したいと考える企業もあるでしょう。そこでおすすめなのが、富士通コワーコが提供するクラウド型間接材調達支援サービスです。購買管理を一元管理できることに加え、専任コンサルタントによるデータ分析支援、調達コスト削減のコンサルティングといったサービスも受けられることが大きな特徴です。
楽々ProcurementⅡ (住友電工情報システム社)
楽々ProcurementⅡは多種多様な購買品目や業務フローに対応でき、購買管理に強みがあるSCMシステムです。また、30種類以上のインターフェースを備えており、他社のERPパッケージ、生産管理システム、販売管理システムなどへの連携が可能です。システムとの連携が求められることが多いSCMの領域において強みを持っているといえるでしょう。また、下位バージョンのサポートも長期にわたって実施しており、10年以上に渡って継続利用しているユーザーがいることも安心して導入できる判断材料となります。
SAP SCMソリューション (SAPジャパン社)
ERPパッケージの世界的大手であるSAP社が提供するのが、SAP SCMソリューションです。SAP社は会計を始めとした多種多様なERPパッケージを展開しており、既にSAP社の製品を導入済の企業であれば、スムーズに既存システムとの連携が可能になるでしょう。
また、AIを用いた異常検知の仕組みが備わっていることから、万が一の事態が起こったとしても即座に状況を把握し、適切な軌道修正が可能になります。
PROCURESUITE (大興電子通信社)
PROCURESUITEは、設備、業務委託などの都度購買、オフィス用品、業務用端末などのカタログ購買、人材派遣、運送費などの請求書実績払いに対応したサービスです。
PROCURESUITEは、見積から検収までの調達プロセスを一元管理できるだけではなく、承認ワークフロー、権限設定、下請法に即したチェックポイントの整備などコンプライアンス強化に必要な機能も備わっています。コンプライアンス対応を人手ではなく機械的に実施できることで、現場の負荷軽減にもつながるでしょう。
SCMを利用する際の課題
サプライチェーンは自社だけでなくさまざまな企業が関わっており、それぞれが違った要因による影響を受けます。例えば、悪天候によって影響を受ける業者がいれば、交通状況の影響を受けることがあるでしょう。
これらの原因により、原材料の仕入れスケジュールや配送時間に遅れが生じる可能性があります。サプライチェーンに関わる企業が多くなるほど、このようなリスクは多くなるでしょう。そのため、製造業は供給を安定化させるために、各プロセスだけでなく、各企業の状況も可視化し把握する必要があります。
また、サプライチェーンを効率化するためには、全体の状況を明確にした上で調達・生産・物流・販売という流れを進めなければなりません。需要の変動や仕様の変更が発生すると、過剰在庫や輸送費の増大など、損失が発生する可能性があります。
また、効率を高めるためにはより精度が高い需要予測が必要になり、そのためには有効なデータや消費者に近い情報を収集しなければなりません。サプライチェーンの中で無駄が生じていると、コストの増大だけでなく、変化が起きた際の対応も難しくなる点にも注意が必要です。柔軟で迅速に対応するためにも、最適な管理体制を構築する必要があります。
サプライチェーンを可視化する技術のトレンド
サプライチェーンの可視化はITシステムの導入により実現できますが、近年では新しい技術を活用することにより、さらなる効率化を図れるようになっています。ここでは、サプライチェーンを可視化する技術のトレンドについてご紹介します。
各工程のデジタル化
サプライチェーンの各作業プロセスにおいて、既に生産システムなどのITツールを導入している企業は多いでしょう。しかし、サプライチェーン全体から見ると、システム化されているのは一部であるケースは少なくありません。
また、商品を製造する機械を制御するシステムを利用していても、それ以外の工程では手作業や紙媒体を利用するケースも多いでしょう。このような状態では、サプライチェーンに散在するデータを活用できず、各プロセスの効率化が進みません。実際に、サプライチェーンの中で手作業が占める割合が多くなると、業務が非効率になるでしょう。
近年では、コロナ禍がきっかけになり製造業でもリモートワークなど、オンライン上で業務を進められる仕組みが発展してきました。各工程の業務をデジタル化することにより、データ活用が容易になりサプライチェーンを可視化しやすくなります。これらの取り組みにより、サプライチェーンの状態をリアルタイムに把握し、各プロセスを効率化できます。
自動化・ロボット化
近年では、自動化やロボット化の技術を活用し、サプライチェーンを可視化する動きも増えています。自動化やロボット化は業務の効率性を高めますが、さらにアナログな作業で生じる様々な障害を減らせる可能性もあります。
また、サプライチェーンの中でも自動化できる工程と、そうでない工程があります。自動化できない工程に人員を割くことにより、人材配置の最適化を図りやすくなるでしょう。人手不足に悩む企業であれば省人化を実現できるため、現状の課題の解決に繋がります。
AI・機械学習の活用
AI・機械学習の活用もサプライチェーンの可視化に関わっています。AIや機械学習による精度の高い需要予測により、原材料や資材の調達や生産スケジュールを最適化できます。今までも、過去の生産数や売上などを比較・分析することにより、需要予測は可能でした。
しかし、AIを活用することにより、手作業の限界を超える量のデータの分析が可能です。今までのデータに加え、天候や季節、キャンペーン・イベントの結果など、複数のデータを活用することにより、さらに精度が高い需要予測が行えます。
サプライチェーンを可視化して課題をクリアしよう
製造業において、最適なサプライチェーンを構築することは、企業の利益を高めるために必要なことです。しかし、サプライチェーンは複数の取引先が関わっており、さまざまな影響を受けるため、完全に把握することは難しいでしょう。
しかし、自社に適したSCMなどのシステムを導入することで、プロセスを可視化し、現状を把握しやすくなります。コストや工数の無駄を見つけ、改善することで利益を高めやすくなるでしょう。自社に適した形でサプライチェーンを可視化し、課題をクリアしてみてください。
(提供:Koto Online)