南アランド見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「今年は一番ボラタイルな通貨。先週は有事のスイスより強く最強」南アランド見通し

「通貨10位、株価19位」
「予想レンジ 南アランド円7.6-8.1」

(ポイント)
*今年の南アランドは最もボラタイルな通貨である
*先週は最強通貨であった。スイスより強かった。10月月間では4位
*IMFが成長見通しを上方修正
*難題は多いが前に進んでいる(電力問題など)
*中銀はタカ派だ、介入はしない
*BRICS新通貨は具体性がない=南ア財務大臣
*人口が増加、移民も多い
*中銀も成長率見通しを上方修正
*為替介入を否定
*選挙前で財政支出増加したいが、財政赤字も大きい
*インフレはターゲット内に収まる
*11月にAGOA会議が開催される
*中国景気回復の兆しは朗報
*南アヘの投資が増加
*円を抜いて年初来10位へ浮上
*中国による電力支援進展
*南アの最大貿易相手国は輸出入ともに中国

(今年の南アランドこそボラタイル 先週は最強通貨)
 南アランドは先週は対円で1.81%高で最強通貨、有事に強いスイスフランを上回った。10月はここまで5位。今年の南アランドは12通貨中10位で強くはない(円が11位)。
 23年の月間の成績では、1-8月までで最強が3回、最弱が5回。9月だけが3位であった。
これこそハイ・ボラタイル通貨である。円は月間で最強になったことも最弱になったこともないが、1年を通じて弱い。

(IMFが成長見通しを上方修正)
パレスチナ紛争という新興国へのリスク回避の動きはあるが、南アランドは先週はスイスを押しのけ最強通貨となった。IMFは23年の成長見通しを4月の0.1%から0.9%へ大幅に引き上げた。

(難題は多いが前に進んでいる)
 難題は多いが前に進んでいる。電力問題では、民間部門と家計によるバックアップエネルギー生成への投資の増加により、経済は負荷削減に対する回復力が高まっている。 問題は財政赤字。政府は11月1日の中期予算演説までに付加価値税の引き上げを余儀なくされる可能性があるとされている。政府の過剰支出は政府が負担した融資に対する利息が政府総収入の20%を占める水準に達していると述べた。ただ支出を削減すれば国民の負担は高まる。来年の選挙を前に苦しいところだ。

(中銀はタカ派だ、介入はしない)
 前回も触れたように中銀はタカ派だ。クガニャゴ中銀総裁は、インフレが緩和したことを認めたものの、物価圧力を抑制する戦いで勝利を宣言するのは時期尚早であると強調した。
  インフレ見通しに対するリスクには原油や食品の価格のほか、FRBの利上げにより今年に入ってから対ドルで10%以上下落したランドの価値が挙げられると指摘した。
ただ、中銀総裁は為替について、通貨防衛のために介入するつもりはないとした上で、ランドは世界的な通貨の再編に巻き込まれていると述べた。

(電力、負荷制限はなし 対フランス戦は観戦できる)
 電力大手エスコム社は10月14日の負荷制限なしを発表 した。全国のラグビーファンにとって朗報となった。エスコムは、負荷制限は月曜日の16時まで停止されると述べた。
その後、ステージ2は火曜日の16:00から05:00まで実施される。

エスコムからのニュースは、ラグビーワールドカップで待望の南アフリカ対フランスの試合中をテレビ観戦出来ることを意味する。

(BRICS新通貨 – ゴドンワナ財務相が一線を画す)
 ゴドンワナ財務大臣は、現時点でBRICS新通貨導入の公式提案はなく、米国やEUとの通商関係は域内連携強化の協議によって脅かされることはないと述べた。

ゴドンワナ首相は、BRICs統一通貨提案をめぐる書面による議会質疑応答で、これは正式な提案ではなく、現段階でブロック内からこのような話が出ているわけではないと繰り返した。8月のBRICS首脳会議に先立ち、貿易を緩和し西側諸国による制裁を回避するために参加国間で新通貨を創設する提案をEUが提案するのではないかとの憶測が強かった。

国際貿易の74%以上が米ドルを通じて行われているため、東側から何らかの形で脱ドル化を求める動きがあり、基本的にドルをあまりお金に使わないことを示唆しているという。しかし、人口や経済状況が大きく異なる国間で金融政策や金利を調整することが困難であるなど、BRICS通貨を導入するのは非常に困難であると指摘されている。

ゴドンワナ氏は、「共通通貨の設立には中央銀行の設立が前提となり、金融政策の独立性が失われることが前提となる。どの国もその準備ができているとは思えない」と述べた。

財務大臣は議会への公式答弁の中で、現在議論されているのはBRICS加盟国間の貿易と金融の円滑化であり、その中には国際貿易やBRICS加盟国と加盟国間の取引における現地通貨の使用の奨励も含まれると述べた。

テクニカル分析(ランド/円)

ボラタイル

 日足、ボラタイル。9月後半からはボリバン2σ下限から3σ下限へ下落。10月は3σ下限から2σ上限へ戻す。ただ先週末は上ヒゲ長い。10月11日-13日の上昇ラインがサポート。10月12日-13日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き横ばい。
週足、ボリバン中位で切り返す。雲中。10月2日週-9日週の上昇ラインがサポート。7月31日週-10月9日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
 月足、9月は陽線。10月は陰転。ただここ4か月は7.85を中心とした横ばい推移。5月-6月の上昇ラインがサポート。7月-9月の下降ラインが上値抵抗。5か月線、20か月線は上向き。
年足、今年は円とデッドヒートを繰り返す、9月はまたもや陽転。20年-22年の上昇ラインがサポート。08年-22年の下降ラインが上値抵抗。

南アランド見通し
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喜望峰

人口が増加、移民も多い

  南アの国勢調査によると、国内人口は昨年時点で6200万人となり、2011年の5180万人から増加した。
人口の約8割が黒人、白人は1割以下だった。
昨年時点の移民は240万人超。隣国ジンバブエからの移民が最大の45.5%を占め、次いでモザンビーク、レソトとなった。
統計局は「国家間の移動は主に、経済機会の模索や政情不安が理由だが、環境面での危険が理由になるケースも増えている」と指摘した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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