この記事は2023年10月30日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Tim/stock.adobe.com)

2023年10月30日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週の米ドル/円は、年初来高値150.77円付近まで上値を伸ばした。その後は、週末にかけて中東のアルジャジーラがカタールの仲介でハマスとイスラエルの停戦の可能性を伝え、これまでの巻き戻しが一気に発生した。

地政学リスクから買われてきたスイスフランが大きく反落。米ドル/円も149.46円付近までの反落となった。週を通じてみれば、米ドル/円のレンジは1円44銭、今週控える多くのイベントを前に大きな動きにはなっていない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、日・米・英の順に金融政策が発表されるが、大きな変数は日銀金融政策決定会合。米・英は据え置き予想であり、場合によってはほぼ無風通過の可能性がある。

日銀は昨年12月、市場が全く予想しないなか、YCC(イールドカーブ・コントロール)の取引幅を拡大、米ドル/円は約7円の暴落となった。

今回は展望レポートを公開する重要会合で、過去にはこうした会合で、見通しを示し政策変更に踏み切ったケースがかなりある。エコノミストの8割は政策変更なしと予想するが、YCCの上限の再修正等の可能性がくすぶる。

基本、円売り継続だが、日銀の政策発表には十分注意しておきたい。今週は米ドル/円で147.00~151.50円、ユーロ/米ドルで1.0400~1.0650ドル、ユーロ/円で155.50~160.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

231030takeuchi01S
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

231030takeuchi02S
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

231030takeuchi03S
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。