外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年11月2日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼1日(水)の為替相場
(1):財務官 為替介入含めて「スタンバイ」
(2):財新の中国製造業PMI、景況改善・悪化の分岐点を下回る
(3):米ADP民間雇用者数は予想を下回る
(4):米ISM製造業景況指数、3カ月ぶりの低水準
(5):FOMC、2会合連続利上げ見送り

▼1日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:明日の米雇用統計待ち/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

1日(水)の為替相場

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期間:1日(水)午前6時10分~2日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):財務官 為替介入含めて「スタンバイ」

財務省の神田財務官は為替市場について「短い時間に数円動いている。一方的で急激な動きを懸念していて、過度な変動にはあらゆる手段を排除せず適切な対応をとる」と発言。さらに、介入を含めた準備状況を問われると「スタンバイだ」「マーケットの状況を緊張感を持って見ている中で判断する」と述べた。

(2):財新の中国製造業PMI、景況改善・悪化の分岐点を下回る

豪9月住宅建設許可件数は前月比-4.6%と予想(+2.5%)に反して減少。その後に発表された中国10月財新製造業PMIは49.5と予想(50.8)を下回り、活動拡大・縮小の分岐点である50.0を3カ月ぶりに下回った。

(3):米ADP民間雇用者数は予想を下回る

米10月ADP全国雇用者数は11.3万人増と市場予想(15.0万人増)を下回った。ただ、2年半ぶりの低水準だった前月(8.9万人増)からはやや持ち直した。

(4):米ISM製造業景況指数、3カ月ぶりの低水準

米10月ISM製造業景況指数は46.7と市場予想(49.0)を下回った。内訳の指数では仕入価格が僅かに上昇した一方、新規受注や雇用が低下した。一方、米9月JOLT求人件数は955.3万件と市場予想(940.0万件)を上回り、前月(949.7万件)から予想外に増加した。

(5):FOMC、2会合連続利上げ見送り

米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を予想通りに5.25-5.50%に据え置いた。声明では「経済活動は第3四半期に力強いペースで拡大した」と指摘しつつも「家計や企業の金融・信用状況の引き締まりが経済活動、雇用、インフレの重しになる可能性がある」との見解を示した。その上で「徐々にインフレ率を2%に戻すために適切とみられる追加的な金融政策の引き締めの程度を決めるに当たり、委員会は金融政策の度重なる引き締め、金融政策が経済活動とインフレ率に及ぼす影響の遅れ、および経済と金融の動向を考慮する」と表明した。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が会見を行い「不確実性とリスク、これまでの(引き締めの)進展を考慮し、FOMCは慎重に進んでいる」などと発言。一方で「インフレ率を目標の2%に戻す上で金融政策が十分に抑制的かどうか、まだ確信を持てない」とし「経済成長が継続的に潜在成長率を上回っている兆候、ないし労働市場の引き締まりがもはや緩和していない兆候が新たに見られた場合、追加利上げが正当化され得る」と述べた。市場はパウエル議長の発言を想定したほどタカ派的ではなかったと受け止めた模様で米長期金利が低下幅を拡大。米国株は上げ幅を拡大した。ドル/円は長期金利の低下を受けて下落したが、クロス円は株高を受けて豪ドル/円を中心に強含んだ。

1日(水)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:FOMC慎重姿勢で150円台後半 雇用統計待ち

昨日のドル/円は150円台後半へと反落。日本政府・日銀による円買い介入への警戒感からドル売り・円買いが先行した。151円台前半で下げ渋る動きも見られたが、米10月ISM製造業景況指数が予想を下回ると151円台を割り込んで軟化。米連邦公開市場委員会(FOMC)後に米長期金利が低下幅を拡大すると150.66円前後まで下落した。
FOMCは政策金利を5.25-5.50%に据え置いた上で追加利上げに含みを持たせたが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「不確実性とリスク、これまでの(引き締めの)進展を考慮し、FOMCは慎重に進んでいる」などと発言したことで、市場の追加利上げ期待がやや後退した。とはいえ、パウエル議長は「労働市場の引き締まりがもはや緩和していない兆候が新たに見られた場合、追加利上げが正当化され得る」とも述べて、データ重視の姿勢をあらためて示した。
このため、市場の関心は明日の米10月雇用統計に向かうことになりそうだ。本日のドル/円は、米利上げ期待の後退や円買い介入への警戒感で上値が重くなりそうな一方、米10月雇用統計待ちで下値も限られよう。150円台後半中心の値動きが見込まれる。

注目の経済指標:米新規失業保険申請件数

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注目のイベント:BOE総裁会見

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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