南アランド見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「週足は5週ぶりに陰線で一服」南アランド見通し

「通貨10位、株価18位」
「予想レンジ 南アランド円7.8-8.3」

(ポイント)
*ランド円週足は5週ぶりに陰線
*中期予算に悲観的、フィッチ
*AGOA結論は
*FRB発言はドル高ランド安へ
*貿易を依存する中国景気は減速
*選挙前で財政支出増加したいが、財政赤字も大きい
*グレイリストには2025年まで残る
*停電は改善している
*世銀は、電力市場改革を支援するため10億ドル融資
*中銀副総裁が辞任
*人口は増加、白人は減少
*9月消費者物価は上昇、金利は当分据え置きか
*2024年の選挙では初の連立政権か

(ランド円週足は5週ぶりに陰線)
 10月は最強通貨、11月も好スタートを切ったが、先週は崩れ、ランド円週足は5週ぶりに陰線となった。今週は3Q・失業率 9月小売売上の発表がある。

(中期予算に悲観的、フィッチ)
 中期予算は、主要財政赤字が2023年の予算推計と比較して547億ラント増加。赤字が対国内総生産(GDP)比4.0%と予想されていたのに対し、4.9%になる。増税やその他の歳入重視の政策は通常、2月の本予算の対象となる。ムーディーズは、予想通りとしていたが、フィッチは予算案について財政目標を達成できないリスクは高いとした。徐々に悲観的な見方が勝っていった。

(FRB発言はドル高ランド安へ)
その後は、FRB当局者が「政策金利がインフレとの戦いを終わらせるのに十分に高い水準に達したとの確信はまだない」と発言、米金利が上昇、ドルが強くなり、ランドも売られた。

(AGOA法 結論出ず)
また前回も触れた、さて2000年に成立したAGOAは条件を満たす アフリカ諸国からの輸入に対して無関税の特恵待遇を与えている。25年9月で失効するため、3回目の延長に向けて協議を進めているが結果はまだ出ていないことも不安材料の一つだ。

(貿易を依存する中国景気は減速)
 さらには、南アの輸出の9.4%、輸入の20.1%を占める中国の景気減速もランド売りになっている。中国の輸出は伸びず、物価も低下している。

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン2σ上限から反落、5日線下向く

 日足、ボリバン2σ上限から反落。先週後半は3連続陰線。ボリバン中位は割らず。
10月31日-11月10日の上昇ラインがサポート。11月9日-10日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向く、20日線上向き。
週足、ボリバン3σ上限から反落。5週ぶり陰線。雲の上は維持。10月30日週-11月6日週の上昇ラインがサポート。22年6月6日週-23年11月6日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
 月足、10月の下ヒゲの長い陽線で11月は上昇スタートも先週は反落。8月-10月の上昇ラインがサポート。22年6月-23年10月の下降ラインが上値抵抗。5か月線が20か月線を上抜く。ただ20か月線は下向く。
年足、今年は円とデッドヒートを繰り返す、10月は陽転。20年-22年の上昇ラインがサポート。08年-22年の下降ラインが上値抵抗。

南アランド見通し
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喜望峰

イスラエルに駐在する外交官全員を召還

 南ア政府は11月6日、ガザ情勢への懸念を表明するため、イスラエルに駐在する外交官全員を召還すると発表した。南アフリカ外務省は10日、声明を発表し、南アフリカは上記の決定について話し合うために駐南アフリカのイスラエル大使を呼び出したと発表した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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