「街のカードクター」として、整備士を中心に車検と整備に取り組む、株式会社車検館(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:伏見 一洋、以下「車検館」)は、今年4月-9月の上半期決算を取りまとめました。

上半期決算では、売上高は7億3240万円(対前年比107%)、営業利益は1億5550万(対前年比129%)となりました。営業利益は過去最高を記録しています。10年前の2014年の営業利益は通年で6509万円でしたので、10年間で5倍近い伸びを示しています。通期でも過去最高を更新する見通しです(以下は過去5年間の売上高と営業利益の推移)。

自動車整備への懸念が高まるなか上半期で過去最高益を達成
売上高と営業利益の推移(画像=「Car Me」より引用)

「整備士が主役」への支持で高リピート率を実現

今年は業界大手が民間車検場の指定取り消し、車検業務停止、検査員の解任といった行政指導を受けるなど、車検・整備業界に注がれる目が大変厳しい年となりました。そうしたなかでも、車検館は上半期に過去最高益を達成することができました。

車検館が近年、好業績を達成し続けている理由は「売上・利益至上主義」「現場への厳しいノルマ」とは、まったく正反対の姿勢を貫いたからでした。

車検館が最も大切にしているのは「整備士が主役となって、整備や車検に当たる」という姿勢です。社長自身が長く整備士として腕を振るってきたことから、技術へのこだわり、そして整備士の気持ちを最も理解していることにも起因しています。

たとえば、車検・整備を行っている企業では一般的に顧客対応は整備士とは別の接客専門スタッフがあたっています。「整備士は整備するだけ」なのです。

ですが、車検館では車検・整備の整備内容の事前案内、そして整備完了後の説明と確認まで、すべて整備士が責任を持って対応します。まさに「1台の車を整備士が最初から最後まで責任をもって送り出す」のです。

整備士にとっては、整備の前後で顧客に直接、接することになります。整備前には顧客の車への想いに触れます。そして整備後には「感謝の言葉」を直接受け取ります。この「直接、顧客と接する」というスタイルが、整備士のやりがいを高めるのです。

「業界の常識」とは異なる車検館の「整備士による一貫した顧客対応」によって、高いリピート率を実現できています。車検館のリピート率は8割近くに達します。価格競争の激しい業界では、極めて異例の数値です。車検以外でなにか愛車にトラブルがあった際にも、まず車検館に来られるようになるのです。

「整備士が主役」で1%台の離職率に

車検館には100名弱の社員がいますが、今年退職したのはわずか1名です。「退職者0」という年も珍しくありません。高止まりしている求人倍率、特に技術者の採用、そして低い定着率に悩む技術系企業が多いなかで、極めて低い数値を達成できています。

高い定着率は、上記の会社姿勢が従業員に支持されていることの表れだと受け止めています。同時に、定着率が高いことで、整備士は同じ職場で腰を据えて、自身の技術を磨くことができます。

高い技術力で顧客の支持、そして感謝の声をいただく。そのことがやりがいとなって、高い定着率をもたらし、好業績につながる。そんな「好循環」が過去最高益の理由だと考えています。

会社概要

株式会社車検館
https://www.shakenkan.co.jp/

代表取締役:伏見 一洋
本社:東京都八王子市堀之内3-27
主要株主:日産東京販売ホールディングス株式会社の100%子会社