トルコリラ見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「9月経常収支は黒字、10月生産者物価低下と小さな好材料」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)   

予想レンジ トルコリラ/円4.8-5.8

(ポイント)
*トルコリラは小反発
*9月経常収支は黒字、インバウンド好調で
*EU加盟へ厳しい報告書が出された
*米国で1月に投資家デーを開催
*11月の政策金利は5%引き上げか
*消費者物価高止まり、生産者物価は大幅低下
*正統派経済政策はリラ上昇につながらない
*外交不安多い(仲介外交の失敗)
*トルコ、スウェーデンのNATO加盟批准か
*国民の預金が再び海外へ流出している
*中銀=インフレ見通しが改善するまで段階的な引き締めは強化

(小反発)
先週は週間3位と健闘したが、月間、年間はここまで最弱通貨のままだ。今週も陽線スタート。先週の10月生産者物価の低下など、わずかだがいい材料が出てきた。
 来週11月23日の政策金利は今の所、5%引き上げて40%となることが予想されている。

(9月経常収支は黒字へ、インバウンド好調)
 9月の経常収支が18億8000万ドルの黒字となった。6月以来の黒字であり、過去2年間で2回目となる。

好調な観光シーズンが主な要因で、50億ドル以上がサービス黒字に寄与し、総額62億5000万ドルとなった。この観光客の流入は、深刻なインフレ圧力に直面しているトルコ経済にとって恩恵となっている。
 9月の財の貿易赤字は36億6000万ドルで、8月の数字よりは縮小したものの、輸入が輸出を上回るという苦戦が続いている。

(小売売上、鉱工業生産、失業率は)
・9月小売売上は前年比13.8%増、8月は17.3%増であった
・9月鉱工業生産は前月比0.1%減、8月は0.8%減
・9月失業率は9.1%、8月は9.2%(6カ月連続で低下、2014年以来の低水準)

(EU加盟へ厳しい報告書)
 EU加盟を待ち望んでいるトルコだが、EUの声明は厳しいものであった。欧州委員会は、トルコのEU加盟へ向けた進展に関する年次報告書で、トルコは民主主義、法の支配、人権、司法の独立といった面で「深刻と言えるほど後退している」と非難した。
報告書はトルコの司法制度について、いくつかの改革にもかかわらず、構造的な欠陥が対処されないまま放置されていると指摘。裁判官や検察官の採用・昇進を巡り、客観的で根拠に基づく統一された基準が依然として確立されていないことも懸念されるとした。
また、トルコはテロ対策において法の支配、人権、基本的自由といった原則を順守していないと指摘。テロ対策の措置は均整をとる必要があるとした。
さらに同国ではマイノリティやLGNTに対する性暴力やヘイトスピーチも懸念されるとした。
トルコは2005年にEU加盟へ向けた協議を開始した。だがここ数年は、欧州委からのこうした批判を偏見に基づいていると切り捨てており、加盟への取り組みは滞っている。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

小反発

 日足、小反発。雲の下で推移。5日線上向く、20日線下向き。
ボリバン内に戻る。11月10日-13日の上昇ラインがサポート。10月31日-11月13日の下降ラインが上値抵抗。
 週足、下げ止まり。7月17日週-11月6日週の上昇ラインがサポート。8月21日週-11月6日週の下降ラインが上値抵抗。5週線下向き、20週線下向き。
月足、2σ下限近辺で推移。7月-8月の上昇ラインを下抜く。5月-6月の下降ラインが上値抵抗。
年足、8年連続陰線。その間52円から5円台へ沈む。今年は僅かに陽転していたが3月から陰転。

トルコリラ見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

メルハバ

トルコ中銀、ニューヨークで1月に投資家デー開催

 トルコ中銀は第1回投資家デーを2024年1月11日にニューヨークで開催すると発表した。インフレ、金融政策、金融市場、銀行などのテーマに関するプレゼンテーションが行われる予定。参加に関する詳細は別途発表される。

エルカン新総裁の下、中銀は金融政策を転換し、内需削減のための信用引き締めなどの他のマクロプルーデンス政策を伴い、主要政策金利を過去5カ月間で合わせて26.5%引き上げた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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