メキシコペソ見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「12月に強い円と、利下げ示唆で下落、経済は強い」メキシコペソ見通し

予想レンジ 8.0-8.5

(ポイント)
*12月に強い円と、利下げ示唆で下落
*FOMC、メキシコ中銀が来週政策金利決定
*メキシコ経済は堅調、インフレも改善
*郷里送金42カ月連続増加
*中銀ヒース理事、2024年2月か3月までに金利を「調整」する可能性
*フィッチの格付けは
*懸念は財政赤字、大統領選挙の焦点
*イエレン米財務長官、メキシコで発言
*対ドル1.6台突入はペソ高懸念にも注意
*大統領は「スーパーペソ」の復活を歓迎
*メキシコ大統領選挙は2024年6月
*ニアショアリングは強化
*ペソ高が輸出に悪影響を与えるという懸念なし、財務副大臣
*トランプ大統領が誕生すればメキシコに一波乱あり

(12月に強い円と、利下げ示唆で下落)
 12月は弱いスタートとなった。11月後半から弱い動きとなっている。円高によるものが大きい。また1ドル17ペソを割りそうになるとペソ高懸念がでてくるようだ。現在は1ドル17.49。メキシコ・ボルサ株価指数は昨日も0.66%上昇で年初来12.37%高。10年国債は9.48%で低下傾向。

(メキシコ経済は堅調、インフレも改善)
 11月消費者物価上昇は4.32%と、2年半ぶりの低水準だった10月の4.26%から上昇したが、予想の4.40%をわずかに下回った。年率上昇は1月以来初めてで、食品や非アルコール飲料など一部のCPI品目の価格上昇が後押しした。コアインフレ率は5.30%と、前月の5.50%から10カ月連続で低下し、2021年10月以来の低水準となった。
 11月消費者信頼感指数は47.3で10月の46.2から改善。11月自動車生産は前年比18.1%増、輸出は21.7%と高水準を保っている。

(郷里送金42カ月連続増加)
 為替需給も変わらない。海外からメキシコ国内への送金額が10月は58億1200万ドル。増加は42カ月連続で、単月の送金額として過去最高を更新した。

(フィッチの格付けは)
 フィッチはメキシコの格付けを「BBB-」、見通しは安定的と確認。メキシコは、賢明なマクロ経済政策の枠組み、安定性、強力な外部金融支援によって支えられているとした。

(FOMC、メキシコ中銀が来週政策金利決定)
 焦点は米墨金融政策の差異。政策決定はFRBが12月13日、メキシコ中銀が翌日の14日となる。両国とも中銀が利下げを示唆し始めているがメキシコのほうが緩和時期観測がやや早いか。

(懸念は財政赤字、大統領選挙の焦点)
 メキシコの懸念は財政赤字。その中で大統領選へのキャンペーンが始まった。与党・国家再生運動(MORENA)から出馬するシェインバウム前メキシコシティ市長が現政権が大きく拡充した低所得者向け政策の継承を押し出す。また空港や鉄道など公共インフラの建設に積極的だ。2024年並みの財政赤字が2025年にも再び提案されれば、メキシコは投資適格を剥奪されるだろうと警告されている。

(中銀ヒース理事、2024年2月か3月までに金利を「調整」する可能性)
 中銀ヒース理事はインフレ率の低下が続けば2024年2月か3月までに金利を「調整」する可能性があると述べ、コア物価の下落がインフレ目標達成には特に鍵となると付け加えた。
 中銀は引き締め的な金融政策スタンスを長期間維持する意向であり、早期の利下げは利下げサイクルの始まりではなく「若干の調整」とみるべきだと述べた。
 利下げは1回か2回行われる可能性があるが、「非常に段階的に」かつ「細心の注意を払いながら」行われると付け加えた。
 一連の「大きな」リスクがインフレ抑制に向けた取り組みを危うくしており、もしそれが現実化すれば、2024年末や2025年初めまでにインフレ率が目標まで縮小するのは困難になるだろうと述べた。超過総需要によるインフレ圧力を強調し、歴史的な引き上げが見られ、来年初めにも引き上げが予定されている最低賃金が新たなインフレリスクとなる可能性があると付け加えた。
 メキシコ経済は「容易に」3.4%か3.5%の成長で今年を終える可能性があるとした。

テクニカル分析

ボリバン3σ下限を一時下抜く

 日足、ボリバン3σ下限を一時下抜く。雲下。10月9日-12月7日の上昇ラインがサポート。12月6日-7日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。
 週足、6週ぶり陰線後、今週もここまで陰線。10月30日週-11月20日週の上昇ラインを下抜く。10月9日週-12月4日週の上昇ラインがサポート。11月27日週-12月4日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向く。
 月足、7月から山なり状態。11月の長い上ヒゲが12月の下げを誘ったか。10月は9月の「陽の陽はらみ」で下落していた。10月-11月の上昇ラインを下抜く、6月-10月の上昇ラインがサポート。8月-11月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、22年の長い上ヒゲを上抜く大陽線。14年-22年の下降ラインを上抜く。21年-22年の上昇ラインがサポート。

メキシコペソ見通し
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VAMOS MEXICO

イエレン米財務長官、メキシコで発言

・米国は米国のサプライチェーンの柔軟性を維持するために地理的多様化を達成したいと考えており、それがメキシコにとってチャンスを生み出す
・メキシコと米国の経済関係には、送金コストを削減するためにより効率的な決済システムが必要
・米国とメキシコの金融チームは、国境を越えた決済システムのより深い統合の可能性について議論した。
・オープンな投資体制と米国とメキシコの関係を維持することが重要

情報提供元:FX湘南投資グループ
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