『【新NISA完全攻略】 リアルすぎる1億円の作り方』より一部抜粋

(本記事は、山口 貴大氏(ライオン兄さん)の著書『【新NISA完全攻略】リアルすぎる1億円の作り方』=KADOKAWA、2023年11月9日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

お金の価値に目覚めて理解を深める

新NISAを利用した年金制度に頼らないお金の作り方
(画像=Anastasiia/stock.adobe.com)

お金は使ってこそ初めて価値のあるものです。

お金は人生を豊かにするための道具に過ぎません。

たとえば、包丁は料理を作るための道具です。

サーフボードやスキー板は趣味を楽しむための道具。

それと同じように、お金は、自由で快適で幸せな人生を送るために使う道具です。

どんなに腕のいい料理人でも毎日、包丁を使い込んでいないと、腕がなまってケガをしてしまうリスクがあります。

インデックスファンドへのつみたて投資だけをして、金融リテラシーを磨いておかないと、せっかく数千万円の資産形成に成功しても、老後にその資産を独力で取り崩したり、動かしたりするとき、手痛いミスや大損をしてしまう可能性も高いでしょう。

新NISAは素晴らしい制度ですが、どうして国が慌ててこの制度を創設したかというと、老後生活を支えるはずだった日本の年金制度が崩壊しかかっているからです。

前にも触れたように、2019年6月、金融庁の金融審議会の市場ワーキング・グループが「高齢社会における資産形成・管理」という報告書の中で、「年金だけでは老後生活の資金が2000万円ほど足りなくなる」という趣旨の発表をして、老後2000万円問題が多くの人々に意識されるようになりました。

その金融庁が、2024年から始まる新NISAの制度設計を担当し、旗振り役になっています。奇しくも生涯非課税投資枠は1800万円に拡充されました。「年金だけじゃ、2000万円足りないよ」といっていた当のお役所が、「1800万円まで非課税で投資させてあげるよ」といっているわけです。

新NISAにしても、〝アテにならない〟年金制度を運営する厚生労働省が旗振り役の「iDeCo(個人型確定拠出年金)」にしても、「こんな素晴らしい制度はない」と過信してしまうのは禁物です。

book
<著者プロフィール>
山口 貴大氏(ライオン兄さん)
金融・起業のマネースクール『Financial Free College』代表。SNSでは「ライオン兄さん」名義で活動。 ネット関連会社などにて、8年間のサラリーマン勤務をするが独立。金融・起業の書籍をむさぼり読みつつ、サービス業関連会社を興し、2018年に売却、その売却益を米国株を中心に運用し、経済的自由を獲得した。 同スクールは、「投資家が推奨するお金のスクール」、「未経験から学べるお金のスクール」、「結果が見込めるお金のスクール」の3冠を取得(日本マーケティングリサーチ機構調べ)。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます

(提供:Wealth Road