この記事は2024年1月15日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Miha Creative/stock.adobe.com)

2024年1月15日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

為替市場のこの1カ月程度の動きを簡単に整理すると、年末まで米国で大幅な利下げを織り込みドル売りが進んだ。年明け以降はその巻き戻しから、ドルは大きく買い戻された。

しかし、このところ発表された米国の雇用統計やCPIの結果は、強い内容だったもののドル買いは続いていない。米ドル/円では146円台が極めて重い。

こうした強い結果にもかかわらず、金利の市場では一段の利下げを着実に織り込み、ドルの戻りを鈍くする。目先の強い経済指標の結果に市場は懐疑的となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週の米ドル/円のレンジは、2円98銭程度にとどまり、縮小傾向にある。今月末に予定される日・欧・米の金融政策の発表を前に、今週は材料難。さらに、週明け本日15日(月)の米国市場は、マーティン・ルーサー・キング牧師の日で米国株と米国債の取引が休場。目立った動きは明日16日(火)以降に持ち越しとなりそうだ。

新年度入りで、年間で120万円まで非課税となる積立NISA(少額投資非課税制度)の円売りもこの先に一定程度は続く。強弱感に乏しく、今週はレンジ取引に終始するつもりだ。今週は米ドル/円で143.50~146.50円、ユーロ/米ドルで1.0850~1.1050ドル、ユーロ/円で157.00~160.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。