本記事は、名郷根 修氏の著書『10x 同じ時間で10倍の成果を出す仕組み』(日本実業出版社)の中から一部を抜粋・編集しています。

ガッツポーズをするビジネスマン
(画像=beeboys / stock.adobe.com)

「4つのC」のサイクルを回せ

「10x」のブレイクスルーの起こし方

ダン・サリヴァンは「10x アンビションプログラム」の中で、ブレイクスルーを起こすためのサイクルとして次の4つのCから 「4Cの公式」 と呼んでいます。

  1. Commitment(決意)
  2. Courage(勇気)
  3. Capability(能力)
  4. Confidence(自信)

この順番でそれぞれのステージを進み、ブレイクスルーを起こします。

人は何か新しいことに挑戦するときに、まず 「決意」 をします。「決意」は「4Cの公式」でも最も重要な最初のステージです。

「10倍の目標」を達成する決意には、その目標を達成したいという強い思いと明確な意志を必要とします。自分がそれを達成できるかどうかわからなくても、「10x」は「決意」することから始まります。

大きな目標を達成しようと決意したとき、私たちは恐れと不安も感じます。恐れを克服するには、「勇気」 が必要です。決意したことを先延ばしにしようという誘惑に駆られそうになったとき、ここで大事なのは、決意した目標を達成するために「勇気」を持って挑戦することです。

先延ばしをする人は、恐れや不安を感じて行動ができず止まってしまいますが、「勇気」のある人は、恐れと不安を感じても行動を起こして前へ進もうとします。

「勇気」を持って挑戦することで、人は失敗や成功体験を積み重ねながら、その学びをもとにブレイクスルーを起こします。それまで持っていたコンフォートゾーンの外側に出てチャレンジしていくと、新しい 「能力」 身につけられます。

そして、「能力」を身につけた人は 「自信」 を得られます。「4つのC」のステージを進むプロセスで、より高い「能力」によって「自信」を手にするようになるのです。

この「4つのC」は時計回りに循環するかたちになっており、4つ目のCの「自信」のステージに進んだ後は、新たなビッグチャレンジへ向けて「決意」をします。

「10倍の目標」を立てるときに絶対に欠かせないこと
(画像=「10倍の目標」を立てるときに絶対に欠かせないこと)

このように「10x」の「4つのC」のサイクルを循環していくことで、より大きく、より良い未来を実現できるようになるのです。

10x同じ時間で10倍の成果を出す仕組み
名郷根 修(なごうね・しゅう)
1978年生まれ、岩手県出身。米国戦略コンサルティングファーム、グローバル医療機器メーカー・フィリップスで勤務後、現在はグループ合計年商180億円の医療分野の会社・南部医理科とフィンガルリンクの経営に携わり、世界最先端の医療技術や製品の普及に努めている。
世界一の戦略コーチであり、Strategic Coach社を創設したダン・サリヴァン氏に師事し、同社が提供している10x Ambition Programを卒業した唯一の日本人。
会社経営者やエグゼクティブ、起業家を対象に、事業を10倍にしながら自由な時間を生み出す講座、仕事の生産性を上げることに特化したコーチングプログラムを提供している。
10x 同じ時間で10倍の成果を出す仕組み
  1. 「10倍の目標」を達成する人に共通すること
  2. 「4つのC」のサイクルを循環すると、より良い未来を実現できる
  3. 仕事の中の「やりたくないこと」や「不得意なこと」を減らそう
  4. タイムパフォーマンスを高める「80パーセントルール」
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