この記事は2024年3月18日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PinkiePie/stock.adobe.com)

2024年3月18日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、前週から一転して、全ての通貨が下落に転じ、ドルが全面高で引けた。円は下落の下位(-1.33%)に位置し米ドル/円は買い戻されている。米国のCPIとPPIが上振れ、早期の利下げ期待が後退している。

今週の日銀金融政策決定会合を前に、メディアよりマイナス金利解除に向け地ならしとなるリーク記事が飛び出しているが、市場の円買いは短命に終わっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週は春闘の1次集計が連合から発表され、前年比の賃上げ率が33年ぶりの高い伸びを記録したことで、日銀のマイナス金利の解除が目前に迫る。焦点は利上げに加え、YCC(イールドカーブ・コントロール)の全廃等、どこまで包括的な緩和修正のパッケージが提示されるかだろう。

先週、円買いが続かなかったことで、マイナス金利解除等はかなり織り込まれているとみておきたい。今週はFOMCも控えるが、据え置きはほぼ確実。日銀の緩和修正でどう動くか、歴史的転換点だが、市場の初期反応をみないとわからない。提示された内容やカードを吟味してから動きたい。

今週は米ドル/円で147.00~152.00円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.1000ドル、ユーロ/円で160.00~165.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。