この記事は2024年4月18日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=gesrey/stock.adobe.com)

2024年4月18日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日17日(水)の米ドル/円は、日米韓財務相が円安およびウォン安に関する深刻な懸念を認識したとする共同声明を発表したことで一時154.15円前後まで下落した。声明発表前は34年ぶり高値圏の154.60~154.70円台で推移していた。

鈴木財務相はまた、イエレン米財務長官と個別に会談したことを明らかにしており、円買い介入を巡る日本の立場を米国側に説明した模様だ。米国から円買い介入へのお墨付きを得たとアピールする狙いもあったと見られる。

これを受けて、1ドル155.00円が日本の介入を巡る「レッドライン」との見方がいっそう強まりそうだ。目先的に155.00円アタックの機運は高まりにくいだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

市場が円買い介入に対して過敏になっていることから、一昨日16日(火)のような介入誤認による急落が起きやすい地合いでもあると思われる。もっとも、下値では介入待ちでドルの手当てが遅れていた実需勢や金利差に着目する向きから押し目買いが入ると見られる。

本日18日(木)の米ドル/円は154円台後半では伸び悩む一方、153円台後半に差し込めば底堅く推移するだろう。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。