この記事は2024年4月17日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

FXトレード戦略
(画像=Nilaksha Rathnayake/stock.adobe.com)

2024年4月17日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

好調な米経済指標や、しぶといインフレを背景に米利下げ時期が後退しており、「年内利下げなし」や「利上げ」といった声まで聞こえてくる。日米の金利差が拡大する状況では米ドル/円上昇は仕方のないところだろう。

ただ、足もとの米ドル/円は心理的節目になる155.00円を前にペースダウンしており、円買い介入警戒や、ノックアウト・オプション観測から、攻略には少し時間がかかるのかもしれない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

介入への催促相場が続いており、米ドル/円は上値を試す展開。

介入については本邦当局者のコメントから緊迫感を感じない為、「しない」のではないかとも思うが、実弾介入(介入モドキも含め)があれば数円捕まるため、154円後半からのロングはリスクリワード的に見合わない。買い上げてショートのストップを狙いに行くのであれば短期売買になるだろう。

また、先月後半から今月前半にかけて、152.00円をレジスタンスに3週間程度狭いレンジが続いたが、今回も155.00円が攻略できずに同じように膠着状態が続くことも考えられる。ボラティリティが低下し、長く、狭いレンジになる可能性も視野に入れ準備しておきたい。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。