この記事は2024年5月2日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年5月2日(木)の10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
注目された本日2日(木)日本時間未明のFOMCは、声明もパウエルFRB議長の会見も概ね想定通りで、市場はこれを「警戒したほどタカ派的ではなかった」と受け止めた模様だ。
ややドル安に傾いたものの、157.00円付近で下げ渋るなど底堅く推移していたが、日本時間午前5時10分過ぎ、突如として下げ足を速めるとおよそ40分後には153.00円付近まで4円超下落した。
取引が薄い時間帯を狙った政府・日銀による円買い介入第2弾と見られる。
現在の為替相場の戦略やスタンス
FOMCでは、パウエルFRB議長は利上げ再開の可能性を否定しつつ、利下げはインフレと雇用の「データ次第」との姿勢をあらためて示した。
会見では「賃金」や「失業率」への言及も目立った。市場の関心は、(日本の介入を除けば)明日3日(金)の米4月雇用統計に向かうと見られる。
本日2日(木)の米ドル/円は円買い介入への警戒感から不安定な値動きとなりやすい半面、米雇用統計待ちで様子見ムードが強まることも予想され、方向感を欠く相場展開となりそうだ。
▽米ドル/円 日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。