「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは5月9日、10周年を迎えたファッションコーディネートアプリ「WEAR」に新機能やコンテンツを導入してリニューアルした「WEAR by ZOZO」をリリースした。ファッションに特化したAIによる「好みのジャンル傾向」がわかるファッションジャンル診断や、他のユーザーが登録したフルメイクデータをARで自分の顔に乗せて試すことができる「WEARお試しメイク」機能など、テクノロジーを駆使したファッションの提案を楽しめるアプリに進化した。
ファッションジャンル診断は、ZOZOが実店舗で提供しているパーソナルスタイリングサービス「niaulab by ZOZO(似合うラボ)」で得た独自の知見をもとに導き出したファッションジャンルから、ユーザーの好みに近いコーディネートを提案する。ホーム画面上にも診断結果や閲覧履歴をもとに導き出されたコーディネートが表示される。また、今回のリニューアルにより、言語化が難しかったり自分でも認識できていないファッションの「好み」をAIがグラフとして可視化し、イメージするコーディネートにより近い、精度の高いマッチングが実現されている。
その他、「ゾゾタウン」のアカウント情報と「WEAR」を連携することで、「ゾゾタウン」上でお気に入り登録しているブランドやショップのコーディネートや、過去に購入・お気に入り登録したアイテムを使用したコーディネートを簡単に探すことが可能になった。
リリース当日に開催された説明会では、ZOZOの澤田宏太郎・社長兼CEOが登壇し、「『似合う』を構成する4大要素には、ジャンル、与えたい印象、体型の悩み、味付けがあります。AIの力を借りながら、スタイリストも巻き込んで内面の可視化されてないものを掘り起こしていくつもりです」と、「WEAR」のリニューアルの狙いを説明した。
また、ZOZOのブランドソリューション本部の風間昭男・本部長は、「WEARには、ZOZOが公認するファッショニスタのウェアリスタが約500名います。WEARは今ではファッションインフルエンサーの登竜門でもありますが、ファッション業界で長く活躍できる人材を育てていきたい」と話した。