この記事は2024年5月14日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=iamchamp/stock.adobe.com)

2024年5月14日(火)の午前11時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円の動向に関して、注目点は引き続き介入の有無だ。イエレン米財務長官は昨日13日(月)にも「介入は機能するとは限らない」といった牽制発言をしたことから、またどうなるかは疑問だが、おそらく介入をするとすれば、158円ちょうどを止めに掛かるのではないかと思っている。

前回もイエレン米財務長官の牽制発言に対し、鈴木財務大臣は弱腰だった。当局の毅然とした態度が求められる気がする。ファンダメンタル的にはたとえば本日14日(火)夜のPPIなどで再び強めの結果が出てくると、ドルは上に行きがち。

また昨日13日(月)、日銀が国債買い入れ額を500億減額した。これは円安牽制が狙いだと思われるが、米ドル/円はあっという間に戻してしまった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、154.00~158.00円。戦略としては、154円台もしくは155円台前半辺りで押し目があれば買い、158円手前で決済というイメージ。

ただ158円レベルまで上がった場合は、その付近やそれより高いところに買いオーダーを置かないように注意したい。そうしてしまうとまた介入で4~5円落ちる可能性があるので、それ以降はリアルタイムトレードに徹したい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。