大谷翔平がアンバサダーを務める「ボス」擁するヒューゴ・ボス社の今期は過去最高の売上高を更新する見込み
「ボス」のブランドアンバサダーを務める大谷翔平とのカプセルコレクション「BOSS x SHOHEI OHTANI」(画像=「セブツー」より引用)

ドイツの高級紳士服ブランドのヒューゴ・ボス(HUGO BOSS AG)は、2024年12月期の第1四半期決算(1月1日〜3月31日)が増収増益だったと発表した。売上高は10億1400万ユーロ(約1713億6600万円、前年同期比5%増)、営業利益は6億2300万ユーロ(約1052億8700万円、同5%増)、四半期純利益は4100万ユーロ(約69億2900万円、同7%増)だった。

ヒューゴ・ボスは、42億ユーロ(約7098億円)だった前年の通期売上高が、今期は約43億ユーロ(約7267億円)から44億5000万ユーロ(約7520億円)と過去最高を更新すると予想している。2021年6月に新CEOに就任したダニエル・グレイダー(Daniel Grieder)は当時、2025年の会計年度の終わりまでに40億ユーロ(約6760億円)の売上高を目標に掲げていたが、予想を上回るペースで成長している。

ヒューゴ・ボスは現在、「ボス(BOSS)」と「ヒューゴ(HUGO)」の2ブランドを展開しているが、「ボス」は米国MLBのロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手をブランドアンバサダーとして起用しており、メンズの四半期売上高は前期比4%増となる7億7700万ユーロ(約1313億円)と好調を維持している。「ボス」のウィメンズは同6%増の7000万ユーロ(117億円)だった。「ヒューゴ」は同8%増の1億6700万ユーロ(約282億円)だった。

地域別では、欧州・中東及びアフリカは前期比4%増で6億3400万ユーロ(約1071億円)、米州は同12%増で2億1800万ユーロ(約368億円)だった。アジア太平洋は、中国市場が需要低迷で前年水準を下回っており、その影響で同2%減となる1億3900万ユーロ(約234億円)だった。

大谷翔平は、今年1月に米国ニューヨークで開催された2024年MVP受賞式に「ボス」のタキシードを着用して出席し、多くの注目を集めた。4月には「ボス」と大谷翔平とのカプセルコレクション「BOSS x SHOHEI OHTANI」を発売するなど、ファッション業界でも大いに注目を集めるだろう。

1ユーロ=169円換算(5月21日現在)