この記事は2024年6月3日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=rrice/stock.adobe.com)

2024年6月3日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、下落通貨は円(-0.19%)のみだった。それ以外の通貨はすべて上昇しており、再び米ドル/円とクロス円が買われている。前者の週間レンジはわずかに1円32銭、方向感には乏しい。

SNB(スイス国立銀)のヨルダン総裁が自国通貨買いの為替介入を示唆したことで、週末にかけてスイスフランが買い戻された。スイスフランは週間では上昇最上位(+1.37%)、先週はスイスフラン/円が騰勢を強めている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

短期的な方向性を探るという点で、今週は月初週ということもあり、米国で多くの経済指標の発表が予定されている。しかし、予想から大きくかけ離れた結果が飛び出さないと、大きな動きになる可能性は低い。

先週は日本のGW期間中の政府・日銀の円買い介入で、約9.8兆円も投入されていたことが判明している。

ここまで米国のイエレン財務長官は、為替の水準は市場が決めるを何度も強調している。同氏の4回の介入けん制発言もあり、再介入へのハードルが高まる。すでに円買い介入の効果は一巡しており、米ドル/円やクロス円は再度押し目買いに徹するつもりだ。

今週は米ドル/円で156.00~159.00円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.0950ドル、ユーロ/円で169.00~172.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。