この記事は2024年6月4日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年6月4日(火)の午前12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
現在の米ドル/円に関してだが、基本的に日米の金利差から来るベーシックなドル買いと、介入警戒感との綱引き状態だ。
ただ一つ心配なのは、昨日3日(月)発表のISM製造業景況指数や、このところの経済指標結果を見る限り、徐々に米国経済のスローダウンが鮮明になってきていること。結果的に米国の景気が落ち込んでのドル売り、なおかつ長期金利が下がってのドル売り、という形になって来るような気がしている。
しかし、まだ実際に利下げがないので、ドルの下落はもう少し先だろう。一方、日本の円金利が上がり始めれば、これは大きな調整になると思うが、米金利低下と円金利上昇という、結果的にダブルでの金利差縮小の動きは、年末から来年にかけて見られるのではないかと思っている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは、155.00~158.50円(もし上を突破して介入が入った場合は下は152円辺りまで考えておきたい)。
本日4日(火)は上値が重い展開ではあるが、155円ちょうどにかけて、155円台前半は押し目買いでいいと思っている。現在の156円レベルなどでもみ合いになっている限りは、おそらく介入が入ることはないのではないだろうか。
ただ、これがたとえば上に跳ねて160円台辺りまで上昇して介入が入った場合には、もちろん155円付近まで下がることもあるだろう。
しかしながら、夜中にどういう動きをするかわからないことや、介入は絶対にないとも言えないため、夜に買いの指値は置かない、ポジションは持ち越さないなど、リアルタイムトレードのみにして、ノーポジでの安眠が望ましいだろう。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。