この記事は2024年6月4日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PictMotion/stock.adobe.com)

2024年6月4日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

過去2週間は全体的にデータ発表があまりない週だったが、今週は米国の経済統計を多く控えている。よって、その結果を見て米国経済の体温を測り、今後の相場展開を見定めることになるかと思っている。昨日3日(月)のISM製造業景況指数は弱い数字だったため、結果、米金利が低下している。

また先週5月31日(金)に発表されたPCEコアデフレーターもほぼ予想通りとはいえ、スーパーコアと呼ばれている部分が、前回の0.42%から0.27%へと低下しており、市場関係者的には見た目の数値以上に安心させられる結果だった。それゆえドル売りが進んだ面もある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ここからは、本日4日(火)にJOLTS求人、明日5日(水)にISM非製造業景況指数と発表が続くが、弱い数字が続いた場合、全体的にドルの下げ余地が出てくるかと思う。

ファンダメンタル的に円はすごく強くなるわけでもないかもしれないが、JGBの金利の「1%超え」に関しては、マーケットがもう少し評価してもいいのではないかと思っている。

また、来週14日(金)の日銀の金融政策決定会合に関しては、おそらく政策変更はないと思うが、一部では期待が結構高まっている。よってレンジよりも若干円高を探る局面になるのではないだろうか。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。