この記事は2024年6月18日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=alexey_arz/stock.adobe.com)

2024年6月18日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週は、米CPI、FOMC、日銀の政策決定会合と、大きなイベントを消化した。

CPIの数字はやや弱いものだったが、FOMCはタカ派的内容だった。しかしながら米国の10年債等の金利が下落しているのを見ると、マーケットは金利低下を望んでいるという感じはする。その結果株価が好調だ。

日銀に関しては予想されていた国債減額の詳細が発表されなかったことは失望であり、その部分に関してはハト派的内容と言える。しかし、発表後の会見や本日18日(火)午前中に行われた参議院財政金融委員会における植田日銀総裁のコメントを見ると、より為替を重視する姿勢が大きくなっていることがわかる。

また反応はないが、7月に利下げと国債減額の発表が同時に行われる可能性について言及している。これは目先的には円高材料になってもおかしくないだろう。日銀としては少しずつ、より円安を防ぐ方向にシフトしているようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

現在の欧州政治リスクもあり、どこかの時点でユーロ/円などの大幅な調整が入る可能性もあると思っており、その点は注意したい。

米ドル/円に関しては「押し目買い」だとは思っているが、政治状況から突然のリスクオフが出現するケースが多くなっているため、高値追いには注意したい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。