しまむらは6月24日、2025年2月期の第1四半期(2〜5月)の四半期決算を発表した。売上高は1644億6600万円(前年同期比4.7%増)、営業利益は145億7900万円(同0.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は104億3500万円(同4.0%増)と増収増益だった。
同社は、売上高の7割以上を占めるしまむら事業を中心に5つの事業を展開しているが、外出需要の増加などにより、全ての事業が前年同期比を上回った。
主力のしまむら事業は、商品の展開スケジュールを見直し、天候に適した機能や素材での打ち出しを強化したことで売り上げを伸ばした。デジタルでの販促を拡大するなどし、売上高は前年同期比で4.6%増となる1198億4300万円だった。
アベイル事業は、韓国発のトレンドである「バレエコア」やスポーツとガーリーテイストを組み合わせた商品が売れて、好調を維持した。「バレエコア」とは、バレリーナにインスパイアされたスタイルで、Kポップのアイドルの衣装をきっかけにトレンドとなった。アベイル事業の売上高は前年同期比で5.2%増となる164億9000万円だった。
アベイル事業は、「マイリトルワンダー(MY LITTLE WONDER)」の展開を新たに開始し、カジュアルテイストの打ち出しを強化したことで、売上高は前年同期比で4.2%増となる219億6200万円だった。
シャンブル事業は、外出需要が増加したことで化粧品の売り上げが大きく伸び、品揃えを拡大した菓子や食品も好調だった。さらに、母の日などのギフト需要に対応した打ち出しも業績に貢献した。売上高は前年同期比で1.0%増となる41億2800万円だった。
ディバロ事業も外出需要が増えたことで、メンズとレディスのスニーカーやカジュアルシューズが売り上げを伸ばした。売上高は前年同期比で8.0%増となる2億3900万円だった。
しまむらの2025年2月期の通期連結業績予想は、売上高は6596億2200万円(前年比3.9%増)、営業利益は563億6200万円(同1.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は401億9400万円(同0.3%増)としている。