7月初めに京都と大阪でスタートアップの成長を支援するイベントが相次いで開催される。

京都では、IVS KYOTO実行委員会(京都府、京都市、Headline Japanで構成)が7月4日~6日に、パルスプラザ(京都市伏見区)を中心にスタートアップカンファレンス「IVS2024 KYOTO」「 IVS Crypto 2024 KYOTO」を実施する。

一方、大阪では、大阪産業局(大阪イノベーションハブ)が7月3日に、大阪イノベーションハブ(大阪市北区)で、海外スタートアップの日本進出を支援するプログラム「OSAKA SPRINGBOARD」の一環として、台湾のヘルスケア分野のスタートアップと日本企業のビジネスマッチングイベントを実施する。

両イベントには国内外のスタートアップをはじめ、投資家やCVC(コーポレート・ベンチャーキャピタル)担当者ら多くの関係者が参加する見込みで、資金調達や提携、新規事業の発掘などで盛り上がる数日間となりそうだ。

1万人を超えるスタートアップ関係者が参加

IVS KYOTOは、京都の企業や大学、研究機関、文化資源などと、スタートアップとの連携を進め、新産業の創出や有望なスタートアップの輩出が目的で、日本のほか米国や韓国、台湾、東南アジア、南米などのスタートアップや投資家が参加する予定。

各業界の専門家が社会課題などについて議論する場や、スタートアップを支援する会合や個別マッチング、さらに海外の著名投資家や大企業の幹部らが参加するクローズドの交流会などがある。

2023年に次ぐ2回目の開催で、2023年は1万人を超えるスタートアップ関係者が参加したという。

IVS Crypto 2024 KYOTOは、クリプト(暗号資産)とブロックチェーン(取引履歴を鎖のようにつなげて記憶する技術)に特化した会合で、デジタル経済の進化とWeb3(ブロックチェーン技術を用いた分散型インターネットで、自身の情報を自身で保有、管理できる仕組み)の可能性について掘り下げる予定。

台湾のヘルスケア分野のスタートアップ10社ほどが来阪

大阪イノベーションハブは、海外スタートアップが大阪や関西に進出する際の支援を行っており、言語のサポートをはじめビジネス習慣や適切な窓口の紹介などによって、進出のスピードアップや商談の確度向上などに取り組んでいる。

今回の台湾のスタートアップと日本企業のビジネスマッチングイベントでは、台湾のスタートアップ支援機関であるStartup Island TAIWANが、ヘルスケア分野のスタートアップ10社ほどとともに来阪し、ピッチ(短いプレゼンテーション)を行う。

スタートアップとの事業連携や共創を検討している大手企業をはじめ、ベンチャーキャピタルや金融機関、地方自治体などと、台湾スタートアップとのネットワーキング(異業種交流会)や個別商談会を実施する。

文:M&A Online