この記事は2024年8月7日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Andreas/stock.adobe.com)

2024年8月7日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

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現在の為替相場の傾向や相場観

日銀が利上げに向い、いよいよ米国も景気後退か、という材料を背景に一昨日5日(月)の日経平均株価は4451円、米ドル/円も一時5円近く暴落する大相場となった。

ほぼ全てのリスクアセットが暴落しており、レバレッジをかけた多くのプレイヤーは大きな傷を負ったことだろう。ただし、暴落からの戻りも早く、急激に反発する中、本日7日(水)の午前中も内田日銀副総裁が「当面、金融緩和をしっかりと続ける」「金融市場が不安定な状況であれば利上げをすることはない」との発言が伝わり5日(月)の暴落分を帳消しにするまで戻ってきている。

今回暴落のトリガーとなったのが、日銀の利上げだったこともあり、内田日銀副総裁は火消しに走ったのだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今回の暴落の正体は膨れ上がった円キャリーや株のポジションが切らされた結果なので戻りの速さには納得がいく。日銀からも火消し発言があり、円絡みの乱高下も一旦は落ち着いてくれるかもしれない。

そしてここからのメインテーマは米国のリセッションに移る。9月のFOMCでは50bpの利下げといった声まで聞こえてくる中、当面はFRBボードメンバー発言や、米経済指標からヒントを見つけだしたい。

一旦、焼け野原になったマーケットなのでサポートやレジスタスがワークするとは思えず、価格帯の目途はつけにくいのだが、ボラティリティはまだ期待できる。大きく捕まらないよう損切りを入れ、一勝負ずつ、こなしていきたい。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。