主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年8月13日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼12日(月)の為替相場
(1):MPC委員発言
(2):NY連銀インフレ予測 統計開始以来最低を記録
▼12日(月)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:利下げを巡る思惑を絡めながら方向感を探る/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
12日(月)の為替相場
期間:12日(月)午前7時00分~13日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):MPC委員発言
今月の金融政策委員会(MPC)で利下げに反対票を投じた英中銀(BOE)のマンMPC委員は「賃金決定プロセスと価格プロセスの両方に上向きの動きがある。これはこの数年の高インフレ期に形成された構造的なものかもしれない」と指摘。「こうした上昇の解消は長い時間を要するだろう」との見方を示した。
(2):NY連銀インフレ予測 統計開始以来最低を記録
米7月NY連銀インフレ期待は1年先が2.97%、3年先が2.33%と、いずれも前月(3.02%、2.93%)から低下した。3年先のインフレ期待は2013年に統計を開始して以来、最低の水準となった。直後には、米メディアが「イランとその追従勢力が24時間以内にイスラエルに対する報復攻撃に出る可能性がある」と報じた。これらを受けて米長期金利が低下に転じるとドル/円が急落。つれてクロス円も反落した。
12日(月)の株・債券・商品市場
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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:利下げを巡る思惑を絡めながら方向感を探る
昨日のドル/円は、148.22円前後まで上昇して2日以来の高値を付けたが、米長期金利が低下に転じると147円台前半に押し戻された。イランとイスラエルの緊張を伝える観測報道や米消費者インフレ期待の低下が上値を抑えた。終値は前日比+0.4%の147.22円前後だった。
市場は、明日14日に発表される米7月消費者物価指数(CPI)や、15日の米7月小売売上高に関心を寄せている。あらためて米国の物価と消費の動向に焦点が当たると見られ、ドルは米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを巡る思惑を絡めながら方向感を探ることになりそうだ。なお、本日は7月CPIに先だって米7月生産者物価指数(PPI)が発表される。市場予想では前年比+2.3%、コア前年比+2.6%と、いずれも前月から鈍化する見通しとなっている。