外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年8月14日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼13日(火)の為替相場
(1):豪賃金指数はまちまちの結果
(2):英4‐6月失業率は大幅低下
(3):独ZEW7カ月ぶりの低水準
(4):米PPIは予想や前月を下回る

▼13日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:一段の下落圧力がかかる可能性/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

13日(火)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:13日(火)午前6時10分~14日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪賃金指数はまちまちの結果

豪4-6月期賃金指数は前年比+4.1%と市場予想(+4.0%)に反して高止まりした一方、前期比では+0.8%と市場予想(+0.9%)に届かなかった。

(2):英4‐6月失業率は大幅低下

英4-6月の国際労働機関(ILO)基準失業率は4.2%に低下。市場予想(4.5%)を大幅に下回った。英4-6月の週平均賃金(賞与を除く)は前年比+5.4%と予想通りに3-5月の+5.8%から伸びが鈍化した。なお、英7月失業率は4.7%(前回4.4%)、失業保険申請件数は13.5万件(前回3.62万件)だった。

(3):独ZEW7カ月ぶりの低水準

独8月ZEW景気期待指数は19.2と市場予想(34.0)を下回り、7カ月ぶりの低水準となった。ZEW(欧州経済研究センター)は「ドイツの景気見通しが崩れつつある」との見解を示し、「明確ではない金融政策や期待外れの米経済データ、さらに中東での紛争激化に対する懸念の高まりといった強い不透明感が景気見通しになお影響を及ぼしている可能性が高い」と指摘した。

(4):米PPIは予想や前月を下回る

米7生産者物価指数(PPI)は前月比+0.1%、前年比+2.2%と、いずれも市場予想(+0.2%、+2.3%)を下回った。食品とエネルギーを除いたコアPPIは前年比+2.4%と前月(+3.0%)から大幅に伸びが鈍化。市場予想(+2.6%)も下回った。発表直後こそドル/円の反応はやや鈍かったが、米長期金利が低下幅を拡大すると147円台を割り込んで下落した。クロス円はストレートドルの上昇とドル/円の下落に挟まれて一時は方向感を失った。ただ、その後は米国株が長期金利の低下を好感して上昇する中でクロス円も堅調に推移した。