新ブランド「セオドリックディ」を立ち上げたF.Relation代表の中島健太氏が目指すこれからのファッションビジネス
(画像=「セブツー」より引用)

大人の女性に向けたコンテンポラリーブランド「セオドリックディ(THEODORIC.dy)」が7月18日にローンチした。「セオドリックディ」は、モードカジュアルとモードエレガンスを再解釈したブランドで、デビューとなる2024年秋冬コレクションはジャケットやトップス、デニムなど15型がラインアップしている。

7月18日、19日に東京・表参道で開催した展示受注会では、多くの顧客やインフルエンサーが来場し、盛況を呈した。「セオドリックディ」を手掛けるのは、中島健太氏がCEOを務めるF.Relationだ。中島健太氏は、大手アパレルメーカーやパターンメイキングを手掛ける企業で商品作りの知識や技術を学び、今年4月にF.Relationを設立した。

新ブランド「セオドリックディ」を立ち上げたF.Relation代表の中島健太氏が目指すこれからのファッションビジネス
(画像=「セブツー」より引用)
新ブランド「セオドリックディ」を立ち上げたF.Relation代表の中島健太氏が目指すこれからのファッションビジネス
(画像=「セブツー」より引用)

F.Relationの新ブランド「セオドリックディ」

中島健太氏は、「不用意に売り上げを求める企業ではなく、良質で長く愛されるジャパンブランドを提供することを目指していきたい」との思いから、「セオドリックディ」を立ち上げた。F.Relationは、オリジナルブランドの開発・運営だけではなく、外部企業が立ち上げるファッションブランドのスタートアップや既存ブランドの再生支援など、多角的に事業を展開していくとう。F.Relationの中島健太氏が手掛けていく今後のファッションビジネスについて話を聞いた。

■変化が早い業界で感じた課題
これまで大手のアパレルメーカーなどで、商品開発や店舗運営、プロモーション事業などを通じてスキルを向上させながら、基礎知識を学び直すために専門学校に通い、幅広い分野での知識と技術を習得してきました。私自身、ファッション業界に長年、身を置いてきましたが、ほかの業界とは比較にならないほど非常に変化が速い業界だと感じています。こうした変化やトレンドに追随するためには多くのリソースが必要となりますが、そこに多くのリソースを割いた結果、品質やデザインの一貫性が損なわれることがしばしばあります。人材の経験不足や育成不足も感じるようになり、これらの課題を解決し、長く愛されるものを提供したいと考えるようになり、F.Relationを立ち上げました。

■社名に込めた3つの思い
社名にある「F」には、「Fashion」「Feel」「Free」の3つの思いを込めています。「Fashion」は、ファッション・身の回り品に特化した事業を展開し、最新のトレンドやスタイルを取り入れた商品やサービスを提供していくという思いです。「Feel」は、お客さまやパートナーとのつながりや感情を大切にし、心地よい関係を築いていくという思いです。「Free」は、自由な発想や創造性を尊重し、柔軟なアプローチで新しい価値を提供していくという思いです。この3つの思いが、お互いにつながり合っていくことで共に成長していくことを目指したいと考えています。

■今後手掛けていくファッションビジネス
F.Relationが今後手掛けていくファッションビジネスは、主に6事業です。まず、外部企業が立ち上げるファッションブランドのスタートアップのサポートです。市場調査やターゲット設定、デザイン、製造、販売戦略の構築まで、成功するための支援をフルサポートします。既存ブランドの再生を支援するのも、我々の事業のひとつです。ブランドの刷新や再定義など、ブランド価値の向上を図ります。3つ目は、マーケティングコンサルティング事業です。ファッション業界に特化して、SNSの運用やプロモーションの企画など、ブランドの認知向上と影響力の拡大を支援します。

そして、アフォーダブルラグジュアリーを念頭にした商品開発・製造事業です。素材選定から管理まで細部にこだわり、長く愛される「Designed in Japan」製品を提供します。5つ目の事業は、ECサイト運営事業です。在庫管理の効率化やコスト削減を図りながら、利便性の高いショッピング体験を提供していきます。人材育成事業にも力を入れていきます。社員やサポートスタッフと共に成長していくことを重視し、ファッション業界で活躍する人材を育成していきます。

■「セオドリックディ」が目指すもの
7月に立ち上げた当社として初となるブランド「セオドリックディ」は、スタイルと自信を重視する方々を想定しながら、エレガントでありながらカジュアルな要素も取り入れたい顧客層をターゲットにしています。独自のブランドストーリーが当社の強みであり、それらを視覚的で魅力的なコンテンツを通じて伝え、ファンとのエンゲージメントを高めています。また、デジタルマーケティングを中心に、SNSやインフルエンサーを活用したプロモーションを行いながら、ブランド認知度を広げています。

「セオドリックディ」は、オンラインとオフラインを融合させたオムニチャネル戦略を展開し、利便性と顧客体験の向上を図っていくことを考えています。シーズンごとにトレンドを取り入れたカプセルコレクションを展開し、常に新鮮なアイテムを提供し、お客さまの関心を製品と視覚的効果で楽しんでいただく計画です。今後はECサイトを中心に販売を行い、グローバルなお客さまにリーチしていく計画です。ポップアップストアや限定イベントも開催しながら、お客さまとの直接の接点を持ち、ブランドの世界観を体験してもらいます。

女性は日本の元気の源であり、彼女たちをサポートすることが日本全体の成長につながると確信しています。「セオドリックディ」は、そういったことにも貢献しながら、ファッション業界における持続可能な成長を目指していく考えです。