この記事は2024年8月19日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=晋作 八木澤/stock.adobe.com)

2024年8月19日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、円は下落の最上位(-0.67%)だった。米ドル/円は2週連続で陽線となり、7月中旬以降の円売りの急速な巻き戻しは一旦収束に向かう。

米ドル/円は38年ぶりの高値161.95円から5日(月)の安値141.70円まで20円25銭反落したが、先週の戻り高値149.40円は38.2%戻し(149.44円)手前だった。さらに、節目の大台150円の回復を目前に戻りも一服感がある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週最大の注目材料は、23日(金)に予定されているジャクソンホール経済シンポジウムでのパウエルFRB議長の講演だ。過去、何度もこの場が以降の相場の起点になったことが多く、注目度は非常に高い。

パウエル氏はインフレの鎮静化、労働市場の減速を背景に、利下げの時期が近づくと発言するだろう。しかし、この先の利下げ幅等、詳細な道筋は示さず、言質は与えないと考える。植田日銀総裁は国会答弁のため、今回は欠席予定。米ドル/円は上述のレジスタンスを前に伸び悩む。

先週、米国の小売売上高の強い結果でも150円の大台は回復しなかった。週の前半は目立ったイベントは存在せず、3-4円程度のレンジ取引に徹するつもりだ。

今週は米ドル/円で145.50~150.00円、ユーロ/米ドルで1.0900~1.1000ドル、ユーロ/円で160.00~164.50円とみている

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。