青森県の老舗百貨店「中三」が破産 全従業員85名は解雇
(画像=「セブツー」より引用)

青森県で百貨店「中三」を運営する中三は8月29日、青森地裁弘前支部に破産手続きの開始決定を申し立て、決定を受けたと発表した。負債総額は約9億円で、85名の従業員は8月29日付で解雇した。

中三は、明治29年に青森県五所川原市で屋号を中三とする呉服店として創業し、東北を中心に郊外型百貨店事業を展開してきた。1998年8月期には売上高415億円を計上していたが、郊外型ショッピングセンターとの競争が激化し、さらには東日本大震災や新型コロナウイルス禍などの影響もあり、2023年8月期には売上高が17億2300万円にまで減少していた。今後、中三弘前店の建物の解体を前提に再開発の事業者と交渉していく。