この記事は2024年9月24日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=VideoFlow/stock.adobe.com)

2024年9月24日(火)の午前12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

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現在の為替相場の傾向や相場観

先週時点では下方向を想定していたが、先週20日(金)の日銀金融政策決定会合後、米ドル/円は144円台半ばまで上昇した。日銀の「すぐに利上げはしない」というスタンスを受けて大きく戻した訳だが、この動きを見るに、海外勢は日銀の早期利上げに相当前向きだったのだろう。

日本人からすると年内に利上げの可能性はそこまで高くないと思っていたため、9月は当然なく、来年1月頃までのどこかで実施されるのではないかと考えていた。しかし今回の上げを見ると、どこかで止まるかと思っていたら、あっという間に144円台まで戻してしまったため正直驚いた。最終的には落ちると思っているが、もう少し時間は掛かりそうだ。

米国の順調な利下げと日本も利上げに舵は切っているのであとはタイミングだけの問題だろう。よって、それ以外に米景気の鈍化や長期金利の下落などの要因があったときに、米ドル/円は結構大きく動くと思っている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、141.00~146.00円。戦略としては出来れば145円台を売りたい。

ただあまり焦る必要はないと思っているので、引きつけて売り場探しをしたい。しかし11月に近くなってくると米国の大統領選があるため、どう転ぶかわからないので注意が必要だ。

目先は「ウェイト&セル」で戻り売りをするタイミングを待って、利食いは140円割れは今週なさそうなので、142円を割れたら141円台で買い戻したいと考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。